マットレスに横になった時、「マットレスの臭い」が気になったという人はいませんか?
マットレスが臭いと、睡眠の質も低下してしまいます。
そこで今回は、マットレスの臭いの原因と、その原因別の対処法についてご紹介します。
新品のマットレスの臭い対策についてもあわせて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1.マットレスが臭う原因とは?
- 1-1.アミンやホルムアルデヒド
- 1-2.汗や皮脂汚れ
- 1-3.カビ
- 1-4.部屋の匂い
- 2.新品のマットレスの臭いが気になる時はどうしたらいい?
- 2-1.乾燥させる
- 2-1-1.マットレスを立てかける
- 2-1-2.布団乾燥機を使う
- 2-2.掃除機をかける
- 2-3.消臭剤を使用する
- 3.お漏らしした時の臭いはどうしたらいい?
- 3-1.水分を取り除く
- 3-1-1.オムツ
- 3-1-2.重曹
- 3-2.臭いをとる
- 3-2-1.除菌スプレー
- 3-2-2.重曹スプレー
- 3-2-3.クエン酸スプレー
- 4.消臭スプレーは自分でも作れる
- 4-1.クエン酸
- 4-2.重曹
- 5.まとめ
マットレスが臭う原因とは?
マットレスが臭う場合、
●アミンやホルムアルデヒド
●汗や皮脂汚れ
●カビ
●部屋の匂い
などが原因として考えられます。
それぞれの理由ごとに、詳しく解説します。
アミンやホルムアルデヒド
ウレタンを使用しているマットレスが臭うという時、原因として考えられるのが「アミン」と「ホルムアルデヒド」です。
ウレタンマットレスを製造する際、「第3級アミン類」が触媒として使用されます。
この第3級アミン類の大半は、製造される過程の熱で揮発しますが、一部がウレタン内に残ることによって、臭いの原因となります。
ただし、マットレスに残存するアミンは濃度も低いため、人体に影響がないとされています。(※1)
「ホルムアルデヒド」は、シックハウス症候群の原因として知られている物質です。
家具や建築資材などに使用されているイメージの強いホルムアルデヒドですが、繊維の防縮やシワ防止という性能があるため、繊維製品にも使用されています。
汗や皮脂汚れ
マットレスの臭いの原因の1つに「汗や皮脂汚れ」があります。
寝ている間には汗や皮脂が分泌されています。
こまめにシーツを交換して清潔な状態を保てば臭いは発生しませんが、汗や皮脂がついたシーツをお手入れせずに放置した場合、そこに菌が発生します。
その結果、マットレスから気になる臭いがするようになります。
汗や皮脂は必ず分泌されるものなので、定期的にお手入れをするようにしましょう。
カビ
人は寝ている間にコップ1杯分程度の汗をかくとされています。
風通しが良いベッドフレームを使用している場合や、マットレスを定期的にローテーションするなどの対策をとっている場合は、カビの発生も少ないとされています。
しかし、マットレスをフローリングに直置きしていたり、マットレスのお手入れが足りていない場合、マットレスに湿気が溜まり、カビが発生する可能性が高くなります。
発生したカビを放置していると、アレルギーなどの病気を発症する場合も。
部屋がカビ臭いと感じたら、マットレスにカビが生えていないかどうかを確認してみましょう。
部屋の匂い
マットレスが臭うと感じた場合の原因として、「部屋の匂い」がマットレスに移ったためということも考えられます。
寝室は、1日の約3分の1という長い時間を過ごす場所ですが、空気の入れ替えをあまりしないという人も多いもの。
したがって、さまざまな臭いが蓄積されています。
部屋の匂いはマットレスにも移るため、マットレスに横になったときに臭く感じることもあるようです。
部屋の匂いが原因、という場合は、部屋の空気を定期的に入れ替えるようにしましょう。
新品のマットレスの臭いが気になる時はどうしたらいい?
新品のマットレスの臭いをどうにかしたいという時には
●乾燥させる
●掃除機をかける
●消臭剤を使用する
という方法が有効です。
それぞれの方法について解説します。
乾燥させる
マットレスの臭いが気になる時に試して欲しいのが「マットレスを乾燥させる」という方法です。
マットレスを乾燥させるには、
●マットレスを立てかける
もしくは
●布団乾燥機を使う
という方法を試してみるといいでしょう。
マットレスを立てかける
マットレスを壁に立てかけると、マットレスの内部に風を通すことができます。
マットレスに風が通れば、内部に溜まっている臭いの原因物質を取り除くことが可能となるので、ぜひ試してみてください。
マットレスを立てかけて風を通す場合の注意として、ウレタン素材やラテックス素材を使用しているマットレスは天日干しができないということがあります。
ウレタンやラテックスを使用しているマットレスは、日光に当たることで劣化するため、必ず陰干しをするようにしましょう。
布団乾燥機を使う
マットレスを乾燥させる方法には、「布団乾燥機を使う」という方法もあります。
布団乾燥機なら、重たいマットレスを持ちあげる必要もなく、誰でも手軽に使用することができます。
また、天気に関係なくマットレスを乾燥させることができるので、とても便利です。
掃除機をかける
マットレスの臭いをとる方法として、「掃除機をかける」のも有効です。
掃除機をかけると、マットレスの表面にあるダニの死骸や表面に近い場所にある物質を取り除くことが可能となります。
その結果、マットレスの臭いを軽減することができます。
消臭剤を使用する
マットレスに限らず、気になる臭いをどうにかしたいという時に便利なのが、「消臭剤」ですが、マットレスに消臭剤を使用する際の注意点が2つ。
まず1つ目が、消臭剤は無香性のものを選ぶということ。
香りがする消臭剤では、マットレスの臭いとまじりあって、かえってひどい臭いに悩まされる可能性もあります。
好みの香りのものを使いたい、と思っても、マットレスの臭い消しには無香性を使用しましょう。
そして、2つ目がウレタンマットレスに消臭スプレーはNGということ。
ウレタンフォームは水分を含むことによって化学反応が起こり、ボロボロになってしまいます。
また、カビが生える原因ともなるため、注意が必要です。
お漏らしした時の臭いはどうしたらいい?
マットレスを巡る悩みで、子どもがいる家庭に多いのが「お漏らしした時」の対処法。
マットレスの多くは丸洗いできないので、お漏らしされると大変です。
マットレスにベッドパッドやシーツを掛けていても、ベッドパッドやシーツを通り越してマットレスまでしみこんでしまった場合、きちんとお手入れしないでいるとマットレスの臭いやシミにつながります。
マットレスにお漏らしをされた場合には、
ということが大切です。
それぞれの対処法について解説します。
水分を取り除く
マットレスにお漏らしをされたときにまず大切なのが「水分を取り除く」こと。
タオルなどで何度も拭きとるのも有効ですが、マットレスから水分を取り除く際に便利なのが
オムツ
おしっこをよく吸収する素材を使用しているオムツは、マットレスにお漏らしをした際に役立つアイテムです。
オムツを使用してマットレスのお漏らしを処理する方法は、オムツの吸収面をマットレス側に向けて置き、上から踏みつけるだけ。
簡単なので、おすすめです。
重曹
重曹も、手軽に使えるアイテムです。
おねしょをした部分に重曹をまいて2時間程度放置した後、掃除機で吸い込むだけ。
水分はもちろん、臭いやシミも取り除いてくれるのでおすすめです。
おねしょをしてから時間が経ちすぎている場合は、ぬるま湯などでマットレスを濡らして、オムツや重曹で拭きとるようにするといいですよ。
臭いをとる
マットレスの水分を取り除いた後は、臭い対策をしましょう。
マットレスの臭いをとるアイテムとしておすすめなのが
●除菌スプレー
●重曹スプレー
●クエン酸スプレー
などです。
除菌スプレー
除菌スプレーには、リセッシュやファブリーズのほか、ハイジアやボタニカルなどさまざまなものがあります。
除菌・消臭だけでなく、ダニよけやスギ花粉などにも効果があるタイプもあるので、お漏らし対策以外に、定期的に使用するのもおすすめです。
重曹スプレー
重曹は、料理や薬にも使用されている成分であり、小さな子どもがいても安心して使用することができるもの。
そして、高い消臭効果があるので、臭いをどうにかしたいという時に便利です。
クエン酸スプレー
おしっこのアンモニアは、アルカリ性。
したがって、酸性であるクエン酸は、おしっこを中和することができるので、クエン酸スプレーをすることで臭いが気にならなくなります。
消臭スプレーは自分でも作れる
消臭スプレーは、店頭でもインターネットでも販売されていますが、自分でも作ることができます。
ここでは、
●クエン酸
●重曹
を使用した消臭スプレーの作り方についてご紹介します。
クエン酸
クエン酸スプレーの作り方は、200mlの水に小さじ1杯のクエン酸を加えて良くませるだけ。
空のスプレーボトルで作れば、使いたいときにも便利です。
重曹
重曹水は、250mlの水に大さじ1杯の重曹を混ぜるだけ。
重曹は水に溶けにくいため、低温の水に加える場合には、よく振り混ぜる必要があります。
温めた水を使用すると溶けやすくなるだけでなく、重曹水としての効果もあがるとされています。
まとめ
いかがでしょうか?
マットレスの臭いには、さまざまな原因があります。
原因に応じた方法でマットレスを清潔に保ち、心地よく眠りたいですね。