マットレスには、目に見えないダニがたくさんいます。
そのまま放置していると、健康上に悪い影響がたくさん。
今回は、マットレスのダニを退治して、予防する方法をご紹介します。
ぜひ試してみてください。
目次
マットレスからダニを退治するための5つのポイントとは?
マットレスのダニを退治するために知っておきたいポイントとして
●布団乾燥機を使う
●ダニ駆除剤を使う
●掃除機をかける
●専門業者にクリーニングを依頼する
●天日干しは効果なし
ということがあげられます。
それぞれのポイントについて解説します。
布団乾燥機を使う
「布団乾燥機を使う」のは、マットレスのダニを退治するために有効な方法としてあげられます。
ダニは熱に弱いため、布団乾燥機で熱を加えることによって、生きているダニを効果的に退治することができます。
ただし、布団乾燥機の熱がマットレス全体にいきわたらない場合、温度の低い場所にダニは逃げてしまうため、布団乾燥機を使う際には、マットレス全体に熱がいきわたるようにしましょう。
また、布団乾燥機でダニを退治した後は、掃除機でダニの死骸をキレイに掃除することが大切です。
ダニ駆除剤を使う
ダニを退治する方法には、「ダニ駆除剤を使う」という方法もあります。
ダニ駆除剤にはスプレータイプと燻製タイプがあります。 まず、スプレータイプは手軽にできるというメリットがある一方で、スプレーをかけた場所にいるダニにしか効果が期待できないというデメリットがあります。 また、薬剤で肌荒れする可能性もあるため、敏感肌の方や小さな子どものいる家庭では使用しても大丈夫かどうかを確認することが大切です。 一方、燻製タイプは部屋中に薬剤がひろがるため、マットレス以外のダニも一度に退治することができますが、使用する部屋にテレビやパソコンといった家電製品などがある場合、カバーをかける必要があります。 また、使用後には薬剤の拭きとり掃除も必要です。 そして、マットレスの内部にいるダニにはあまり効き目がないため、ダニが卵から孵化する周期とされる2~3週間に1度、使用することが必要となります。掃除機をかける
マットレスのダニを退治するために日頃から手軽にできる方法として「掃除機をかける」という方法があります。
掃除機をかけても、生きているダニを退治することはできませんが、ダニのフンや死骸といったアレルゲンのほか、フケや垢といったダニの餌を除去することは可能です。
また、ダニの卵も掃除機で吸い込むことができるため、ダニが繁殖するのを防ぐことも可能となります。
マットレスに掃除機をかけるポイントとしてあげられるのは、掃除機をかけるスピードと頻度。
1㎡につき20~30秒程度のゆっくりしたスピードで、週に1回以上掃除機をかけることで効果を期待することができます。
なお、頭の部分やマットレスとベッドの隙間など、ダニが好む場所に念入りに掃除機をかけるようにしましょう。
使用する掃除機としては、吸引力が強い掃除機がおすすめです。
専門業者にクリーニングを依頼する
布団乾燥機やダニ駆除剤、掃除機など自分で出来る方法以外に、「専門業者にクリーニングを依頼する」という方法も有効です。
専門業者にクリーニングを依頼すれば、マットレスのダニはもちろん、汚れもキレイにすることが可能。
マットレスのクリーニング料金としては、シングルサイズが1万円前後、セミダブルサイズが0.9~1.5万円、ダブルサイズが1~1.7万円となっています。
マットレスの両面をクリーニングしてもらう場合、上記の1.5~2倍前後の価格がかかることも。
クリーニング代が高い場合は、マットレスの買い替えを検討してみてもいいかもしれません。
また、マットレスの種類によってはクリーニングの対象外とされるものもあるため、クリーニングできるかどうかを確認しましょう。
天日干しは効果なし
ダニ退治の方法として「天日干し」を思いつく方もいるかもしれませんが、天日干しではダニ退治の効果はありません。
ダニ退治をするためには50度以上の熱を一時間以上加える必要がありますが、天日干しでは50度以上の温度にはなりません。
また、表面にいたダニも反対側に逃げてしまうため、効果は無いとされています。
さらに、ウレタンマットレスは天日干しすることで劣化してしまうので、天日干しすることによるメリットは無いといえます。
ダニが発生するのを防ぐには?
ダニを退治するのと同時に大切なのが「ダニが発生するのを防ぐ」こと。
マットレスにダニが発生するのを防ぐには
●ベッドパッドを使用する
●マットレスのローテーションをする
●ベッドの下も掃除をする
という方法が有効です。
それぞれの方法についてご紹介します。
ベッドパッドを使用する
マットレスにダニが発生するのを防ぐ方法としておすすめなのが、ベッドパッドを使用するというもの。
ベッドパッドを使用すれば、寝ている間にかく汗をベッドパッドが吸収してくれるため、マットレスが汚れるのも防ぐことができます。
また、ベッドパッドは取り外して洗濯することができるので、お手入れも簡単。
ベッドパッドを使用する場合も、こまめに掃除機をかけて、週一回以上洗濯をすると良いでしょう。
マットレスのローテーションをする
人は、寝ている間にコップ1杯程度の汗をかくといわれています。
つまり、毎日使用するマットレスの内部には湿気が溜まりがちとなりますが、ダニは温度が25~30℃、湿度が60~80%の高温多湿の場所を好む生物のため、マットレス内部に湿気が溜まるとダニが繁殖してしまう原因となります。
したがって、マットレスにダニが繁殖するのを防ぐためには、マットレス内部に湿気をためないことが大切です。
マットレス内部に湿気を溜めない方法としては、マットレスを干して風通しすることが一番有効ですが、マットレスによっては重たくて持ち運べなかったり、干すことで劣化してしまう性質の素材もあります。
また、頭や肩の部分が汗をかきやすい部分であるとされているため、マットレス内部に湿気を溜めない方法としては、「マットレスのローテーションをする」ことがおすすめです。
マットレスのローテーションをすれば、頭や肩などの汗をかきやすい部分に湿気が溜まるのを防ぐことができるだけでなく、マットレスの寿命を長持ちさせることも可能となります。
3か月に1度程度、マットレスのローテーションをするようにしましょう。
ベッドの下も掃除をする
ダニは、フケや垢を食べ物として繁殖しますが、フケや垢は、知らず知らずのうちに落ちているもの。
そのため、ダニの繁殖を防ぐためには、マットレスの上はもちろん、ベッドの下などベッド周りをキレイにすることが大切です。
マットレスにいるダニが身体に及ぼす影響とは?
ここまで、マットレスのダニを退治する方法・ダニを防ぐ方法について紹介してきましたが、ここからはダニが身体に及ぼす影響についてご紹介します。
ダニが身体に及ぼす影響には
●虫刺され
●アトピー性皮膚炎
●喘息
●アレルギー性鼻炎
●アレルギー性結膜炎
があるとされています。
それぞれについて詳しくご紹介します。
虫刺され
まず、ダニによる身体への影響として「虫刺され」があります。
ダニに刺されたということは身体のかゆみで気付くことが多く、ダニに刺されてから1~2日後に、刺された場所が赤く腫れます。
かゆみは1週間程度続くため、かきむしることで傷口から細菌が入り、悪化することもあるので、ダニに刺された場合は皮膚科を受診するようにしましょう。
ダニに良くさされる場所として、太ももの内側や下腹部、わき腹 などがあります。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、ひざやひじの裏側、お腹やお尻、首やまぶたなどに、皮膚の乾燥によるかさつき、かきむしることによる出血、皮膚が硬く厚くなるなどの症状が見られる皮膚疾患です。
アレルギー性皮膚炎や気管支喘息などのアレルギー疾患を持つ家族がいる人に多く発症します。
喘息
喘息は、気道に炎症が起きることによって粘膜がむくみ、気道が狭くなることで呼吸が苦しくなる疾患です。
息をするたびに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という音が聞こえたり、激しくせき込むなどが症状として見られます。
誘因はダニやハウスダスト、花粉やカビなどのアレルゲンや、タバコや排気ガス、運動やストレスなどさまざまで、夜間から早朝にかけてや、天気が良く無い時、季節の変わり目などに発作が起こりやすいとされています。
アレルギー性鼻炎
鼻から物質が入ると通常、鼻の奥に入らないようにという防御反応が働き、鼻水で洗い流される仕組みとなっていますが、鼻から吸い込んだ物質への防御反応が過剰に働くのがアレルギー性鼻炎です。
アレルギー性鼻炎は、ダニやハウスダスト、スギ花粉などが原因となりますが、一年を通して症状が現れるという点が花粉症と異なるところです。
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は、目の表面にダニや花粉などが付着することが原因で、目ヤニや目のかゆみ、目の充血やゴロゴロ感などの症状が現れます。
かゆみで目をこすることで、角膜を傷つけてしまうことによって視力が低下する場合もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
1日の約3分の1の時間を過ごすマットレスは、ダニが好む環境が揃いやすく、お手入れを怠っているといつのまにかダニの温床になってしまいます。
ダニが繁殖すると身体に大きな影響を及ぼすので、健康に過ごすためにも、日頃からマットレスのお手入れをするようにするのがおすすめです。