レム睡眠
体は休息しているけど、脳は活動している状態、これがレム睡眠です。眠っていても眼球は動いている事から、「急速眼球運動(Rapid Eye Movement )」の頭文字を取ってレム睡眠とよばれています。
この状態の時に、情報や記憶の整理・固定が行われていると言われています。勉強した事を定着させたり、スポーツなどで練習した動きのイメージを覚えたりと、脳に取っては重要な役目があります。 また、夢を見ているのもこの時間です(ノンレム睡眠の時間にも夢は見ますが、断片的で記憶に残らないものがほとんどだそうです)。
ノンレム睡眠
レム睡眠とは逆に、脳が休息しているのがノンレム睡眠です。 体の方は筋肉の緊張が保たれ、寝返りを打つのもこの時間帯です。 浅い眠りであるレム睡眠に対して、「深い眠り」として認識されているノンレム睡眠ですが、実は眠りの深さは4つの段階に分けられています。
鍵を握るのは、眠り初めから3時間の深い眠り
上のグラフを見るとわかるように、人は眠っている間レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。
ノンレム睡眠の中でも最も深い第4段階の眠りに入るのは、眠り始めてから3時間の間。
それ以降は、ノンレム睡眠の比較的浅い状態とレム睡眠を繰り返しながら朝の目覚めに向かって行きます。
実は、ロングスリーパーの人もショートスリーパーの人も、眠り始めから3時間のこの動きに余り差はないとか。
ノンレム睡眠の深い休息を取った後、レム睡眠の夢を見る時間が長いのがロングスリーパーだと言う説もあります。
そうなると、どんな体質の人に取っても重要なのが、最初の3時間の間にしっかり深く眠る事だと言えそうですね。
この時間に眠りが浅いと、体は休めても脳を休める事ができず、いくら寝ても寝足りない、という状態になってしまう事に…。
ノンレム睡眠の大切な役割
脳を休めるための重要な役割を持つノンレム睡眠。
もうひとつ注目すべきは、ノンレム睡眠の最も深い第4段階の眠り。成長ホルモンの分泌は、この時間帯に最も盛んになります。
成長ホルモンというと子どもの成長のためというイメージがありますが、大人に取っても代謝を高めるアンチエイジングの作用があると言われています。
代謝が良くなるという事は、筋力アップや疲労回復、美肌などにつながるという事ですね。
よく、「夜10時~2時がお肌のゴールデンタイム」などと言われていることにも関連がありそうです。
残念ながら成人すると徐々に分泌が減って行くという成長ホルモン。
夜、しっかり「深い」睡眠を取って成長ホルモンの分泌を促すことは、若さを保ち、美容と健康のためにも大切だという事がわかります。
「眠りの質」を良くするための鍵は、どうやら「眠りの深さ」にありそうです。次では、どうやってしっかり深く眠るのか?その方法を調べてみました。