「枕なしで寝ると肩こりやストレートネックが良くなる」とテレビなどで紹介されていたこともあり、枕を使わないで寝ているという方もいるのではないでしょうか?
この記事では、枕を使わないで寝た場合のデメリットやメリットについて、詳しくご紹介します。
また、枕のもつ役割や枕なしで快適に眠れる場合についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
枕なしで寝るデメリットとは?
まず、枕なしで寝ることによるデメリットとして
●寝返りが減る
●口呼吸になりやすい
●顔がむくむ
ということがあげられます。
寝返りが減る
枕なしで寝ると、肩や首、胸の筋肉に負担がかかるとされています。
肩や首の筋肉に負担がかかると、寝返りがしにくくなります。
寝返りがしにくいと背中や腰に大きな負担がかかるため、朝起きた時に腰や背中が痛いと感じる可能性が高くなります。
口呼吸になりやすい
枕なしで寝ることによるデメリットに「口呼吸になりやすい」というものがあります。
枕なしで寝ることでなぜ口呼吸になるのかというと、枕なしで寝ると、後頭部が下がります。
後頭部が下がると、あごが上がるため、口呼吸になります。
口呼吸になると、空気中のホコリやウィルスを吸い込むこととなるので、アレルギー疾患や感染症にもかかりやすくなるため注意が必要です。
顔がむくむ
枕なしで寝ると、頭が心臓より低い位置になります。
その結果、頭に血が溜まりやすくなるので、顔がむくみやすくなるとされています。
枕なしで寝るメリットとは?
●寝返りが減る
●口呼吸になる
●顔がむくむ
など、枕なしで寝ることによるデメリットについて解説してきましたが、枕なしで寝ることにはメリットもあります。
枕なしで寝ることによるメリットには
ということがあります。
それぞれのポイントについて詳しく説明します。首にしわができにくい
枕なしで寝ることのメリットとして挙げられるのが、「首にしわができにくい」ということです。
枕が高いと、あごを引いた状態になります。
その結果、首にしわができやすくなります。
したがって、枕を使わないことで首にしわができるのを防ぐことが可能です。
ストレートネックの改善が図れる
頸椎の生理的湾曲は30~40度とされていますが、パソコンやスマホなどの利用によって、この湾曲の角度が30度以下の状態であるストレートネックの方が増えています。
ストレートネックになると頭の重さを首で支えることとなるため、慢性的な肩こりや首の痛みに悩まされることとなります。
枕なしで寝るようにすると、首に角度が付かないため、ストレートネックを改善する効果が期待できます。
ただし、枕なしによるストレートネックの改善効果には個人差があるため、肩こりや首の痛みが良くならない場合は、注意が必要です。
枕の役割とは?
枕なしで寝ることには、デメリットとメリットの両方がありますが、そもそも、枕は「S字湾曲を保つ」という役割があるアイテムです。
一体どういうことなのか、詳しく解説します。
S字湾曲を保つ
理想的な寝姿勢は、立っている姿勢だといわれています。
つまり、首から腰にかけてのS字湾曲を保つこと。
マットレスや敷布団に横になると、首から後頭部にかけて隙間ができますが、この隙間を埋める役割が枕なんです。
首から後頭部にかけてできる隙間は人によって違いがあるため、一人一人、自分の身体に合った高さの枕を選ぶことが大切です。
こういう場合は枕なしでもOK
理想の寝姿勢を保つためには、S字湾曲を保つことが大切ですが、
●柔らかいマットレスを使っている
●後頭部の形がフラット
の場合、枕なしで寝ても身体に負担がかかりません。
それぞれのポイントについて解説します。
柔らかいマットレスを使っている
マットレスが柔らかい場合、身体がマットレスに沈み込むため後頭部から首にかけての隙間もできにくくなります。
その結果、首や肩に負担がかからずに眠ることができます。
後頭部の形がフラット
後頭部の形には、「張り型」と「フラット型」とがありますが、「フラット型」の場合、枕なしで寝ても負担がかかりにくいとされています。
その理由として、「フラット型」の場合、マットレスと接する面積が大きく、安定しやすいということがあげられます。
また、寝具と接触する面積が大きいことで荷重の分散もしやすくなります。
一方、「張り型」の場合、マットレスと接する面積が少なく、不安定になりやすいため、首や肩の筋肉に負担がかかりやすくなるといえます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
枕なしで眠る事には、デメリットとメリットの両面があります。
枕なしでも理想の寝姿勢を保つことは可能ですが、首から後頭部にかけての隙間が埋められない場合、身体に不調をきたします。
「枕なしで寝ていて肩こりに悩まされているけれど、どんな枕を選ぶといいのかが分らない。」という方は、以下のページで首こりを解消できる枕をご紹介しているので、参考にしてください。