腰が痛いと「マットレスを見なおしてみようかな?」と考える人は多いと思います。 一方、肩こりが続くと「枕が合ってないのかな?」と思う人の方が多いかも知れませんね。 でも実は、腰痛だけでなく肩こりへの対策にも寝具は重要。 敷布団やマットレスが体に合っていないと、いくら高価な安眠まくらを買っても効果が出ない…なんてことになってしまいます。
寝起きに肩がこるのは何故?
肩こりの原因は首や肩周辺の筋肉疲労と血行不良。 人の頭の重さは体重の約8%と言われていますので、体重60kgの人なら約5kg。昼の間この重い頭を支えている筋肉の疲労は、本来夜寝ている間に休息し、回復するはずなのです。 しかし何らかの理由で寝ている間も肩周辺の筋肉に緊張した状態が続いていると、寝ている間にさらに肩こりが悪化してしまうことに…。 寝ている間も筋肉の緊張が続く理由、以下に主なものを挙げます。
【1】寝返りがちゃんとうててない
【2】不自然な姿勢になっている
【3】肩こりが慢性化している
【4】睡眠中のクセや病気がある
【1】寝返りがちゃんとうててない
同じ姿勢を続けることでひとつの場所に負荷がかかり過ぎたり、圧迫されて血流が滞ったりするのを防ぐ寝返り。 日中に歪んだ骨格を整えるためにも重要なものです。 寝具が体に合わず、自然に寝返りをうてなくなると、無理にうとうとして血流が悪化し、肩や首に疲労が残ってしまいます。
【2】不自然な姿勢になっている
そして寝返りをうつと、最初は仰向きに寝ていた人も横向きの姿勢に変わります。この時、首と枕の間に隙間ができると首周辺の筋肉が緊張し、血管を圧迫して血行を妨げます。
【3】肩こりが慢性化している
肩こりが慢性化してしまうと、睡眠中も肩周辺の筋肉疲労や血行不良が続きます。そのため寝返りがうまくうてず、起きた時には更に肩こりが悪化している事も。 寝る前と起きた時にしっかりストレッチして肩のこりをほぐす事が必要です。
【4】睡眠中のクセや病気がある
寝ている時に歯ぎしりをしたり、無意識に歯をくいしばるクセがあると、眠っている時も顎・首・肩周辺の筋肉が緊張しています。 また、睡眠中に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群を発症している場合でも、呼吸が止まる事で血液中の酸素が不足し、筋肉が酸欠状態になって肩こりを引き起こす事があります。 また、内臓系の病気が肩こりという形で出てくることもあります。 こんな場合の肩こりは、マットレスや枕を変えるだけでは改善しないので、心当たりのある方は専門の病院などでまずは相談する事をおすすめします。歯ぎしりなどの改善は歯科医が専門です。
肩こりを防ぐマットレスって?
睡眠中の肩こりを防ぐために。
まず、【3】については、寝る前後のストレッチでしっかり肩をほぐしておくことで対策します。
【4】については、歯医者さんや専門のお医者さんに相談しなければ改善は難しいでしょう。
そうなると、マットレスで是非解決したいのは【1】と【2】。
適切な寝返りがうて、寝返りをうって横向きになっても不自然な姿勢にならないもの。
適度な柔らかさを持ちながら、同時にお尻や肩が沈み込まないようしっかり支えてくれる高反発タイプのマットレスが良いという事になります。
腰痛だけでなく、肩こりへの対策にもポイントとなるのはマットレス。 枕より先に、マットレスを見なおした方が解決が早い?! ではどんなマットレスが肩こりに良いのか、次のページで見てみましょう!