サータのマットレス口コミ・評判はどうなの？特徴と種類を徹底解説

サータは、アメリカで2012年から6年連続売上No1という大変人気のあるマットレスですが、日本ではまだそれほどでもありません。

アメリカではインターコンチネンタルホテル、日本ではヒルトンなどの高級ホテルがサータのベッドを使用しています。旅先のホテルでサータのベッドが良かったから、ぜひ自宅でも、と購入を検討する人もいるでしょう。

ここでは、日本でのサータの口コミ・評判を良いものも良くないものも両方調査し、マットレスの種類と特徴と共に、紹介します。

サータの口コミ・評判はどうなの？

サータは、それほど知名度が高くないのと、高額商品であるためか、口コミの数はそんなに多くありません。

寝心地を絶賛する口コミが主流ですが、なかには、腰が痛くなってしまった、という良くない口コミも見られます。

寝心地がすばらしい

日本でサータのベッドの製造・販売を手がけているドリームベッド社の説明によると、日本で販売しているサータのベッドはアメリカのサータのベッドより硬めに仕上げている、とのことです。

その理由には、
・畳に布団を敷いて寝るという文化的背景があるためか、日本人は一般的に硬めのマットレスを好む
・日本人はマットレスのヘタリを気にすることが多いので、へたりやすいウレタン層を薄くしている
の二つがあるそうです。

アメリカで販売されているサータのベッドは、ポケットコイルの存在を感じないくらい、コイルの上の詰め物の層に厚いウレタンが使われていて、とてもソフトな寝心地になっているそうです。

よく、体格が良く体重の重い人に柔らかいマットレスは向かないと聞きますが、欧米人の場合は、日本人よりも身体の凹凸が大きいので、その体型に馴染むよう柔らかいマットレスに仕上げているそうです。体格や体重だけでなく、体型もマットレス選びの重要な要素なんですね。

サータの寝心地を絶賛する人は、凹凸の少ない体型で、かつ、硬めの寝心地が好みなのかもしれません。

腰が痛くなった

サータのマットレスは、腰の部分に太いコイルを配置しています。腰の部分に使われているコイルの太さは 2.0mm、その他の部分には1.9mmの太さのものが使われています。

コイルが太い方がマットレスが硬くなりますが、1.9mm、2.0mmと言われてもなかなかイメージがわきませんね。

例えば、シモンズの人気商品ゴールデンバリューとニューフィットにはそれぞれ1.9mmと1.7mmの太さのコイルが使用されています。

そして、コイルの太さが1.9mmのゴールデンバリューは、体格が良く体重の重い人に、1.7mmのニューフィットは体重の軽い人に合うと言われています。

また、シモンズは、もっと硬いマットレスを好む人のために、コイルの太さが2.1mmのエクストラハードという商品も販売しています。

異なるブランドの商品と安易な比較はできませんが、それでも、1.9mmと、2.0mmのコイルを使用しているサータのマットレスの寝心地は硬めであろうと想像できます。

それから、上でも説明しましたが、身体の凹凸が大きい人には、柔らかい仕様のマットレスの方が身体に馴染むそうです。

残念ながら、サータのマットレスに寝て腰が痛くなってしまった人は、体格、体重、そして体型が合っていなかったのかもしれません。

サータのマットレスの特徴は？

サータの公式ページを見ると、サータのマットレスのことを「マットレスに必要な硬さと、人体に感じるソフト感といった相反する二つの要素を巧みにまとめあげた”ソフトタッチの硬いマットレス”」と説明しています。

具体的にはどういうことなのでしょうか？ここでは、サータのマットレスの特徴を紹介します。

日本製

サータはアメリカのベッドメーカーですが、日本ではドリームベッド社が米国サータとのライセンス契約により、日本で製造・販売しています。

口コミと評価のところでも紹介しましたが、日本で製造・販売されているサータのベッド・マットレスは、日本人のニーズに応えた日本仕様です。

高級ホテルで使用

サータのベッド・マットレスは、数々の高級ホテルで採用されています。

アメリカでは、ラスベガスのシーザーズパレスやロサンゼルスのビバリーヒルズホテル。日本では、ヒルトン東京ベイ、ヒルトン大阪、ホテルオークラ神戸などです。

ホテルのサータの寝心地が良かったのでぜひ自宅でも、と購入を検討する人もいるようです。

ただ、ホテルのサータのマットレスはホテル仕様ですから、一般家庭用のベッドと全く同じものではありません。

また、口コミ・評価のところでも紹介しましたが、アメリカのサータのマットレスは大変に柔らかい仕様になっています。ですから、「ハワイのホテルのサータみたいなマットレスが欲しい」と日本で探しても同じ寝心地のものを見つけるのは難しいでしょう。

ポケットコイル

サータの他社のマットレスの違いは、腰の落ち込みを防ぎ正しい寝姿を保つために、腰の荷重のかかる部分に強いコイルを配置しているところです。サータは、これをゾーニングと呼んでいます。

コイルの配列

サータのマットレスには、上の図のような3種類のコイルの配列（上から見た図）があります。

左から、
・3ゾーンポケットコイル 並行配列
・3ゾーンポケットコイル 交互配列
・5ゾーンポケットコイル交互配列
と呼ばれています。

上の図の白いところが太さ1.9mmのコイルの部分、肌色のところが太さ 2.0mmのコイルの部分です。

3ゾーンというのは真ん中の腰の部分とマットレスの両脇2箇所の合わせて3箇所に太いコイルを配置しているということです。

5ゾーンというのは、3ゾーンに加えて、マットレスの上下2箇所にも太いコイルを配置しているということです。

また、交互配列にすることで、よりたくさんのコイルをマットレスに仕様することができます。並行配列のマットレスより交互配列のマットレスの方が約20%コイルの数が多いです。

バネが多いほどマットレスは硬くなり、身体をしっかりと支えてくれます。

したがって、並行配列のマットレスは、柔らかめ、交互配列のマットレスは硬めになります。
それから、一部のマットレスには、5ゾーン並行配列のポケットコイルも使われています。

コイルの形と長さ

サータのポケットコイル には長さ5.8インチ(=14.7cm)樽型、長さ6.8インチ(=17.3cm)樽型、と長さ7.7インチ(=19.6cm)円筒型の3つのサイズがあります。

サータのマットレスは、これら3種類のコイルを使い分けて、様々な寝心地の仕様に作られます。コイルの長さが長くなるほど、マットレスの弾力が増します。

詰め物

ポケットコイルの上に重ねるクッションの層のことを詰め物と呼んでいます。

アメリカのサータのマットレスは、この詰め物の層に厚いウレタンをふんだんに使って、柔らかい仕様のマットレスに仕上げているそうです。

日本では、マットレスのヘタリが気にされることが多いので、へたりやすいウレタンをはじめとして、その他の素材も薄くして何層も重ねる、という仕様になっています。

ポケットコイルと詰め物を重ねたマットレスの上に、さらに布団のような詰め物を重ねる仕様のことをピロートップ（サータではピローソフト）と言います。これは、アメリカのサータがいち早く手がけた仕様だそうです。

ピロートップ（ピローソフト）を表面だけにつけた仕様を1トップ、表裏両面につけた仕様を2トップと呼びます。

ファイヤーブロッカー

ファイヤーブロッカーとは、有害化学成分を含まない、「自然物質」と「素材難燃繊維」のブレンド素材で作った難燃性のマットレスです。

サータは、マットレスの詰め物の中にファイヤーブロッカーを入れることで、マットレス自体をできる限り長時間、燃焼から守ることができるようになりました。

全てのサータのマットレスには、ファイヤーブロッカーが使用されています。

ジャンプキルト

サータのマットレスは、マットレスの一番外側を包むキルトにも特徴があります。

一般的なマットレスには、連続キルトと呼ばれるものが使われています。連続キルトは、その構造から、圧力がか片時にその周りの引っ張られ、突っ張った感じがします。

これに対し、サータのジャンプキルトは、不連続キルトと呼ばれるもので、圧力がかかった場所をジャンプキルトが優しく包み込みます。

ヘルシーエアーレット

サータのマットレスは、側面にマットレス内の空気を抜くための孔（ヘルシーエアーレット）が3列設けられています。

寝返りするときのマットレスの上下動を利用して、マットレス内の湿気を放出させます。

サータのマットレスの種類は？

サータのマットレスには、アイ・シリーズ、ポスチャーセレクトシリーズ、ポスチャーシリーズ、スーペリアデイシリーズ、ポスチャーベーシックシリーズ、ライトブリーズシリーズ、サータグランドシリーズの７つのシリーズがあります。

この他にも電動ベッド用マットレスモーションパーフェクトがあります。

サイズは、各シリーズ共通で、
・パーソナルシングル(PS)　幅 97cm x 長さ196cm
・セミダブル(SD) 幅122cm x 長さ196cm
・ダブル(D) 幅139cm x 長さ196cm
・クイーン1(Q1) 幅150cm x 長さ196cm
です。

i Series（アイ・シリーズ）

i Series（アイ・シリーズ）は、詰め物の層に新開発のGel Memory Foam（ジェルメモリーフォーム）を使用しているマットレスです。

Gel Memory Foam（ジェルメモリーフォーム）は、低反発ウレタンよりも柔軟性があり、かつ低反発ウレタンより通気性にはるかに優れている新素材です。

Gel Memory Foam（ジェルメモリーフォーム）を詰め物に使用することで、ノンコイルマットレス（ウレタンマットレスのように、コイルを使っていないマットレス）のような優しい寝心地を実現することができ、サータは売り上げ全米1位を獲得することができたそうです。

このシリーズには、下の表のサイズの他に、クイーン2、セミキング、キングの3つの大きいサイズもあります。