安眠枕で朝まで快眠!肩こり・首こり・いびきも解消。おすすめ枕ランキング
寝つきが悪く、ようやく眠れたと思ってもすぐに目が覚めて熟睡できた気がしない…
寝ても疲れが取れない、起きたら肩や首がこっている、背中や腰が痛いなどの不調を感じたことはありませんか?
その原因は、枕にあるかもしれません。
あなたのその枕は何年前から使っているものでしょうか。
素材は何ですか?
自分の体にフィットしていますか?
そもそも、「自分に合った枕」がどういうものかをご存知でしょうか。
「睡眠薬が手放せない…」「パートナーのいびきがうるさくて眠れない!」という人も必見。
このページでは、あなたを安眠に誘う快適な安眠枕の選び方や、ネットで買っても絶対に失敗しない買い方をレクチャー。
さらに、おすすめの枕をランキング形式でご紹介しています。
「数万円のオーダー枕を買ってはみたものの、なぜかしっくりこない…」という人も、その原因がわかるかもしれません。
是非チェックしてみてください。
枕にこだわることがなぜ大事なの?
「枕なんてどれも同じでしょ?」と思っている人もいるかもしれませんが、それは間違い。
実は、枕は睡眠の質や全身の健康にも大きく関わっています。
まずは枕の役割や、枕が健康に及ぼす影響について見てみましょう。
枕の役割とは
たとえば原っぱなどのフラットな場所で仰向けになって寝るとき、多くの人は自然と後頭部に手をあてているでしょう。
それは仰向けになったときに少し頭を高くすることで、体をラクな状態に保てるからです。
ヒトは二足歩行になったとき、その重たい頭を支えるために脊柱をS字にカーブさせ、体重を分散させるよう進化してきました。
ところが寝ている状態では、立っているときと同じ理想のS字カーブが潰(つぶ)れてしまうため、頭を高くすることでS字カーブを保とうとします。
つまり枕には、人体に最もストレスの少ないこのS字のカーブを寝ている間も保つ役割があるのです。
合わない枕を使い続けることで起きる問題
枕の役割は、理想のS字カーブを保つこと。
つまり枕が合わないというのは、脊柱の中の頸椎(首の骨)の形が枕と合わず、不自然になってしまっている状態です。
また、枕が高すぎたり硬すぎたりして後頭部が圧迫されている場合もあります。
このような状態が毎晩続くことで、何が起こるのでしょうか?
睡眠中、何時間も不自然な体勢で体の一部に負担をかけ続けることになるため、疲れが取れないどころか血行不良を起こして筋肉が緊張し、慢性的な肩こりや首こり、背中の痛みなどにつながってしまいます。
また、不自然な体勢でポジションが決まらないため寝つきが悪いうえに眠りも浅く、少しの物音で目を覚ましたりして睡眠不足になったり、逆に寝ても寝足りず寝すぎたりしてしまうこともあります。
さらに、高さが合わない場合は気道が狭まり、イビキや睡眠時無呼吸症候群を引き起こす場合もあります。
本来であれば、睡眠中は体のダメージを修復するため、一晩に20~30回ほど寝返りをうつことで、滞った血液やリンパ液を循環させ、体の歪みも自然にリセットされるといわれています。
つまり、正しい枕を使って正しく寝返りをうっていれば睡眠中の不調に悩まされるどころか、起きているときに生じた全身のコリや疲れ、歪みまでも朝にはリセットされるはずなのです。
枕を変えるだけで滞っていた血流が改善し、呼吸も整い、筋肉もリラックスできて肩や首のコリがほぐれ、姿勢や体の歪みも自然に直るとしたらどうでしょうか。
整体やマッサージや病院に通うよりもずっと安上がりで、時間も手間もかけずに健康を手に入れられることになります。
「枕が変わると眠れない」のは枕が合っている証拠?
ちなみに「枕が変わると眠れない」というのは今の枕が合っているからではなく、環境が変わることで脳が緊張して神経が鋭敏になるために起きる現象です。
なので、「ホテルの枕では寝れないけど、家の枕ならなんとか寝れるから自分に合っているのかな…」と考えるのは間違い。必ずしもそれが自分に合った枕だとはいえません。
また、枕はどんなに高級でも消耗品なので、最初は合っていても徐々にヘタってくるうえに、自分の体形が変わって合わなくなることもあります。
S字カーブを保った正しい姿勢が保てて寝返りもうちやすく、朝までぐっすり安眠できる枕、すなわち「安眠枕」で眠るために、これからお伝えするポイントをチェックしてみましょう。
安眠枕の選び方は4つのポイントを押さえること
フィット感が悪くて落ち着かなかったり、朝起きたら首や肩、背中が痛い、後頭部に圧迫されたような痛みを感じるというのは枕が合っていない証拠です。
自分に合う枕を選ぶためには、4つのポイントに注目してみてください。
1.大きさ
枕選びの際にはまず、
肩先まで保温できるよう、30~50cmほどの奥行がある
この2点をふまえて大きさを確認する必要があります。
寝返りがうてる程度の幅があることはもちろんですが、枕は肩先から首・後頭部を支えるものなので、頭だけでなく肩先が乗るくらいの奥行があるかどうかもチェックしたいポイントです。
また、もしも市販のさまざまな枕カバーを楽しみたい場合は、一般的な枕のサイズに合わせて購入しましょう。
ミニシングル:35×50cm
シングル:43×63cm
ダブル:43×120cm
ワイド:50×70cm
特に枕カバーにこだわらない場合でも、ほとんどの人はミニシングル~シングルサイズ程度の大きさがあれば十分でしょう。
2.高さ
枕選びにおいて、自分に合った高さのものを選ぶことはとても大切です。
高すぎても低すぎても首に負担がかかってしまい、首筋の痛みや肩こりを招くからです。
さらに美容面でも、高すぎる場合は首のシワの原因にもなり、低すぎる場合は頭に血が上ってうっ血やむくみの原因にもなってしまいます。
また、仰向け寝でちょうど良い高さでも、寝返りをうって横向き寝になったら頭が高くなりすぎて寝違えてしまう場合もあるので、仰向け時とうつぶせ時の両方の高さを確認する必要があります。
一般的には、頭を枕にフィットさせた状態で男性で4cm、女性で3cmの高さが理想的といわれていますが、体型によっても異なるため、
横向きに寝たとき、横から見て背骨がまっすぐ(マットレスや敷布団と並行)になる
この2点を確認しましょう。
仰向けで寝たときに頭だけ前のめりになったり反りすぎたりしていないか、横向き寝になったとき頭が高くなりすぎて背骨が変に曲がっていないか、家族や友達に確認してもらうか、自分で鏡で見たりしてチェックしてみてください。
3.フィット感(硬さ)
枕の硬さは素材によって異なり、たとえばそば殻やひのき、ビーズなどは硬め、羽毛やウレタンなどは柔らかめです。
硬い枕は寝返りがうちやすい反面、フィット感に欠けるため頭がグラつきやすく、頭を安定させるために筋肉が緊張して肩こりや首こりが生じがちです。
反対に、柔らかい枕は肩や首への負担は軽くなりますが、柔らかすぎると頭が沈み込んで寝返りがうちにくくなり血流が悪化してしまうこともあります。
枕の硬さは人それぞれで好みがあるものですが、
寝返りがうちやすい程度の硬さがある
つまり「硬すぎず柔らかすぎず、適度なフィット感があり寝返りをうちやすいもの」が枕に適した素材であるといえます。
各素材のメリットとデメリット、おすすめの素材についてはこちら>
4.通気性
枕選びに欠かせない最後のポイントは「通気性が良いこと」です。
健康的な睡眠について「頭寒足熱」とよくいわれますが、頭を涼しくして熱をもたせず、足元をあたためて眠ることが理想的とされています。
枕の通気性が悪いと蒸れてしまい、頭に熱がこもりやすくなるため気をつけましょう。
頭寒足熱をキープするためのチェックするポイントとしては、
吸湿速乾・放熱性に優れた素材を使用している
通気性がよくなるよう構造や形状を工夫している
頭部を適度に冷やせる接触冷感素材を使用している
保冷剤を入れられる
など、頭部を涼しく保てるよう工夫されているかどうかを確認しておくと安心です。
☆ネット通販では保証期間をかしこく利用すべし
ネット通販で枕を買うのに不安を感じるのは、「実際に寝た感じやフィット感がわからない」からではないでしょうか。
ましてや1万円を超えるような高機能枕を、寝心地も確かめずに買うのはすごく不安ですよね。
そこで最近売れ筋の安眠枕はそうした声に応え、「お試し期間」を設けているものが多く見られます。
また、店頭で買うと間違いないかというと実際にはそうではなく、
という失敗談もよく耳にします…。
枕というものは一定期間寝てみないと、本当に自分に合っているかどうかわからないものです。
店頭で短時間試しただけでなんとなく買うのであれば、お試し期間のある通販を利用して、自宅のマットレスや敷布団でじっくり試してから買ったほうが失敗がなく、より自分に合った枕を選びやすいといえるでしょう。
さらに、通販は店舗を維持するコストがかからない分、店舗で買うより低価格で高品質のものが買える可能性が高いというメリットもあります。
人気の安眠枕・おすすめランキング6選
適度な大きさと高さ、フィット感、通気性を備えた人気の安眠枕・6商品をランキングにしました。
1位 六角脳枕
大きさ | 縦35×横50×高さ7cm |
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高さ | 凹凸構造で寝返りしても高さが変わらない設計 |
素材 | 低反発マイクロウェーブ素材 |
通気性 | 通気性のよい独自開発ウレタン使用。頭を涼しく保つ保冷剤入り |
お試し期間 | 30日間 |
◆特徴
・朝までぐっすり快眠できると人気No.1の安眠枕
・肩こりや首こりを改善したい人に特におすすめ
・凹凸構造で適度な揺れがあり、なかなか寝付けない人の入眠をサポート。寝返りもうちやすい
・仰向け・横向きどちらで寝ても人間にとって最適な高さに調節してくれる
◆口コミ
・10年来の肩こり・首こりが改善しました。自然な姿勢で眠れるリラックス感と、心地よいひんやり感がやみつきに。
・寝れば寝るほどラクになる枕。肩と首がラクになり、寝つきもよくなりました。
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六角脳枕の体験レビュー!使い方とお手入れ方法を解説します
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2位 めりーさんの高反発枕
大きさ | 縦30×横50×高さ2~10cm |
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高さ | 6枚の高さ調節シートで最大50通りに微調整できる |
素材 | 高反発ウレタン |
通気性 | 通常のウレタンより通気性がよく蒸れにくい |
お試し期間 | 90日間 |
◆特徴
・柔らかいのに反発力がある素材を使用。自然な寝返りをサポートしてくれる
・6枚のシートで自分に合った高さに調節OK。首筋の隙間を埋めて頸椎を支える
・10年以上使用してもヘタらない抜群の耐久性
・90日間じっくり試せる
◆口コミ
・頭と首をふんわり支えてくれる快適な寝心地。目の奥から首や肩、肩甲骨まで凝ってとてもつらかったが、朝起きていつも固まっていた首も全然気にならなくなった。
・枕を変えてから凝り固まった感じや頭痛がなくなりました。付属のパッドでジャストな高さに調節できるのもいいと思います。
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めりーさんの高反発枕の高さの調整方法は?実際の使い方を解説します【レビューあり】
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3位 YOKONE3
大きさ | 縦47×横65×高さ12cm |
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高さ | 9~12cmまで4段階に調節可能 |
素材 | リラックスウレタン |
通気性 | 枕カバーに冷感素材を使用。メッシュ素材で蒸れにくい |
お試し期間 | 2週間 |
◆特徴
・疲れが取れやすい「横向き寝」専用の枕
・いびきや無呼吸症候群、肩こりや腰痛で悩んでいる人におすすめ
・横向き寝でも頭の水平が保たれ首や肩に負担をかけない
・仰向けで寝てもOK
・首ストレッチ機能でストレートネックを予防&リラックス効果も
◆口コミ
・横向きで寝ることが多くて合う枕がなかなかありませんでしたが、こちらははじめて熟睡できました。
・家族にイビキと無呼吸がなくなったと言われました。横向きでも仰向けでも寝やすく満足です。
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YOKONE3を実際に購入した私の体験レビューと評価をご紹介します
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4位 スリーパードクターズピロー
大きさ | 縦55×横63×高さ11.5cm |
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高さ | 高め・低めの2通りに使える。頸椎にジャストフィットする人間工学デザイン |
素材 | ウレタンフォーム |
通気性 | 吸汗・速乾・制菌機能をもつ特殊生地を使用。ディンプル加工でベトつかない |
お試し期間 | なし |
◆特徴
・科学されたKINGサイズの安眠枕
・肩甲骨と背中、頭まで寝姿勢がまっすぐになる設計で全身のコリを軽減
・気道が確保され睡眠時に最適な呼吸ができ、いびきや不眠・疲労感を軽減
・肩の凹凸でコリをほぐす
◆口コミ
・肩までサポートしてくれるので寝心地が良い。寝返りもしやすく、朝起きたときに全身ラクなので手放せない。
・大きくて収納するときは大変ですが、短時間の睡眠でもしっかり疲れが取れるのはさすがです。
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5位 スローコアピローPRO-EX
大きさ | 縦14×横28×高さ8cm |
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高さ | 理想的な頸椎の湾曲を作れる高さになっている |
素材 | 特殊発泡ウレタン |
通気性 | 防汚、抗菌、防臭、撥水効果がある |
お試し期間 | なし |
◆特徴
・首枕+エクササイズDVD・テキストがセットに。睡眠とエクササイズでストレートネックや身体の歪みを無理なくリセット
・頭痛や腰痛、首・肩こりの原因となるストレートネック対策におすすめ
・脊椎牽引の特許技術を採用。医師推薦の確かな品質で病院や治療院でも活用されている
・スマホやパソコンを長時間利用する人や猫背の人に
◆口コミ
・簡単なエクササイズだけで肩こりと目の痛みが楽になりました。
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6位 エレベーションピロー
大きさ | 縦40×横58×高さ7.5cm |
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高さ | 中材のフロービーズを出し入れして高さ調節可能 フロービーズ |
素材 | フロービーズ |
通気性 | 通気性のよい立体メッシュ、吸水速乾性に優れたニット生地を使用 |
お試し期間 | 30日間 |
◆特徴
・フロービーズの出し入れで自分にベストな高さに微調整できる
・理想の高さに調節できる簡易測定器もプレゼント
・横向きでも体に負担が少ない寝姿勢を保てる
・本体とピローケースのどちらも洗濯OK
◆口コミ
・特に横向きで寝ると肩がラクに感じます。毎朝感じていた肩の痛みがなくなりました。
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エレベーションピローの口コミでの評判は?購入できるのはどこ?
エレベーションピローは、昭和40年創業のナオ・シング株式会社が販売している枕です。 エレベーションピローは、寝返りに合わせて高さを自動で調整してくれるという特徴があり、肩や首の筋肉の負担を平均で約14 ...
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人気の枕 6商品を価格とお試し期間で比較しました
価格 | 保証期間 | おすすめポイント | |
18,900円 (税込・送料無料) |
30日間 | 凹凸構造で安眠と寝返りをサポート。肩・首の負担をやわらげ呼吸もしやすい | |
17,800円 (税込・送料無料) |
90日間 | 50通りに高さ調節OK。肩こり・首こりに特化した高反発枕 | |
17,820円 (税込・送料無料) |
2週間 | 横向き寝に特化。いびきや無呼吸・肩こりが気になる人に | |
29,800円 (税込・送料無料) |
なし | キングサイズならではの快適なフィット感。背中まで支える | |
24,800円 (税込・送料無料) |
なし | 特許取得の頸椎牽引モデル。エクササイズで身体の歪みを根本解決 | |
13,420円 (税込・送料無料) |
30日間 | 特許取得の高さ調整システム。横向けや寝返りもラクチン |
人気の6商品の中でも2万円以下で購入でき、お試し期間がありたっぷり試せるのは「六角脳枕」「めりーさんの高反発枕」「YOKONE3」「エレベーションピロー」です。
いずれも肩こりや首こりの緩和に力を入れている枕で、正しい姿勢を保ちやすく、寝返りもうちやすくなっています。
柔らかめが好きなら「六角脳枕」、しっかりめの硬さが好みの場合は「めりーさんの高反発枕」や「エレベーションピロー」などを試してみると良いかもしれません。
また、横向き寝に特化した「YOKONE3」は横向きに寝るクセのある人や、無呼吸が心配な人におすすめです。
大きなサイズの枕にすっぽり包まれたいなら「スリーパードクターズピロー」、ストレートネックが気になる人には「スローコアピローPRO-EX」もおすすめですが、どちらもお試し期間がないのが難点。
お悩み別の枕の選び方も紹介しているので、身体の不調が気になる人
安眠枕を実際に購入して辛口レビューしています
人気の安眠枕、「六角脳枕」「めりーさんの高反発枕」「YOKONE」の3商品を実際に購入して寝心地を確かめてみました。
どの商品も2週間から、最大90日間もお試し期間があるので気軽に買いやすいのが魅力です。
大きさや硬さ、素材感など、買う前に気になっていた点をチェックしているので、まだ買っていない人は必見です。
六角脳枕
まずは一番人気の六角脳枕です。
六角脳枕は3商品の中で一番高価だったのでかなり期待していたのですが、開梱して思った第一印象は、
「あれ?なんかショボい…?」
でした。
薄いし軽いし、カバーも普通のコットンに見えるし、見た目的には縫製が良いという以外に高級感を感じる要素はほぼありません。
しかし、これだけ初対面の印象が悪かったにも関わらず、結果的にはこの枕が一番安眠できるお気に入りの枕になりました。
六角脳枕の寝心地は?
六角脳枕はその名の通りちょっと変わった六角形をしています。コンパクトなサイズ感ですが、横幅があるので寝返りもしっかり受け止めてくれます。
小さめで高さもやや低めなので、枕に収納場所をとられたくないという人にもおすすめです。
横から見ると、真ん中が少し盛り上がっています。この凹凸構造は安定感がありつつもほどよい揺らぎがあって、寝返りがとてもうちやすいです。
寝返りをうったときは頭が凹んだ部分に入るので、頭の高さが変わらずラクな寝姿勢が保てます。
枕カバーの中には冷却材が入っていて、冬でも寒くない程度にさりげなくひんやりして気持ちいいです。
私は毎朝肩や首が痛く、少し回すだけでゴキゴキ鳴るほど寝違えていたのですが、この枕に変えてからは朝起きたときの背中や肩の違和感がなくなりました。
それから特に何もないのに夜中に起きてしまうことも多かったのですが、今では夜中に目が覚めることもほとんどなくなって、朝までしっかり快眠できています。
六角脳枕のメリットとデメリット
六角脳枕は低めで、低反発の柔らかめの枕なのでリラックスした寝心地が特徴です。
寝返りをうちやすくてラクに眠れます。
ただ、特徴のある形なのでカバーを探すのが面倒です。私はこの形のカバーを探すのをあきらめ、普通の枕カバーを買って四隅を折って使っています(公式サイトでカバーだけ買えますが、かわいいのが欲しいので)。
また、高さ調節できないのもデメリットです。もし高くしたいなら、枕の下にタオルなどを敷く必要があります。
そのため、この枕は硬くて高い枕が好きな人にはあまり向かないかもしれません。ただ、硬くて高い枕は首や肩を痛める危険性が大なので、もし好みでなくても、お試し期間を利用して是非この枕を一度試してみてほしいです。
枕が原因で肩こりや首こりで悩んでいた場合は治る可能性が高いと思いますし、あなたの枕の好みもこの枕と出会ったことで変わるかもしれないからです。
六角脳枕については「六角脳枕の体験レビュー!使い方とお手入れ方法を解説します」でさらに詳しく紹介しています。
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六角脳枕の体験レビュー!使い方とお手入れ方法を解説します
六角脳枕を実際に購入して使ってみた結果、首や肩のコリが改善されただけではなく、寝つきがとても良くなり、朝までぐっすりと眠れるようになりました。 そのためには、正しい使い方をして、六角脳枕をきちんとお手 ...
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めりーさんの高反発枕
次は「めりーさんの高反発枕」です。
この枕は高機能枕の中では比較的安く(12,800円/税込)買えるうえに、90日間もお試し期間があるという太っ腹枕です。
しかもそれだけではありません。
大小6枚の高さ調節シートで50通りの高さに調節可能なので、ほぼオーダー枕状態です。
枕をオーダーで作ると2万円~5万円くらいはしてしまいますし、その後も高さ調整などのメンテナンスに通わないといけません。
それに万一合わなかった場合も、中ワタの調整はできても返金してはもらえません。
なので枕をオーダーすることを考えると、この枕のほうがお得でラクチンといえます。
カバーの素材もベロアのような感じで高級感があります。
しかも、これで10年以上使ってもほとんどヘタらないということなので、かなりお買い得といえるでしょう。
めりーさんの高反発枕の寝心地は?
めりーさんの高反発枕は先ほどの六角脳枕とは逆で、少し高めで反発力のある枕です。
柔らかいのに弾力があり、頭をホールドして快適に支えてくれますし、寝返りもとてもうちやすいです。
調整板で高くも低くもできるため、硬めの枕や高い枕が好きな人はもちろん、低めの枕が好きな人でも快適に眠れます。
小柄な女性からがっしり体型の男性まで幅広い人にマッチする、誰にでも使いやすい枕だと思います。
めりーさんの高反発枕のメリットとデメリット
メリットはなんといっても、高さ調節がこまかくできることでしょう。
90日間もお試しできるので失敗なく買えることや、耐久性が高く10年使ってもヘタらない耐久性も、もちろん大きなメリットです。
デメリットとしては、使いはじめは少しウレタンのにおいがすること、高さがあり反発力もあることでうつ伏せ寝がしにくいことが挙げられます。
ただ、これほど長くお試し期間を設けてくれている枕はほかにないですし、高さも微調整して自分に合った高さを実験できるので、「自分に合う枕をイチから探したい」という人がはじめて買う枕として打って付けといえるでしょう。
めりーさんの高反発枕については「めりーさんの高反発枕の高さの調整方法は?実際の使い方を解説します【レビューあり】」でさらに詳しく紹介しています。
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めりーさんの高反発枕の高さの調整方法は?実際の使い方を解説します【レビューあり】
めりーさんの高反発枕は、細かく調整して自分に合った枕の高さにできる、首・肩こり対策枕です。 私は、めりーさんの高反発枕を使うようになってから、朝起きた時に首や肩が軽く感じられるようになりました。 枕の ...
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YOKONE
最後にYOKONEを紹介します。
こちらは最新モデル「YOKONE3」が発売される前に購入した「YOKONE2」です。
YOKONE3は2より少しサイズが大きくなって、首をストレッチ&マッサージできる機能が追加されたり、高さをより低く調節できたりとさらにパワーアップしています。
私もできれば3のほうが欲しかったなーと思いつつ、今回は2のご紹介です!
結局、ついにYOKONE3も購入してしまいました!レビューはこちら>
…YOKONE2はものすごくインパクトのある形をしています。届いたときに一番感動したのはこの枕でした。
横幅も3商品の中で一番広く、六角脳枕よりはるかに特殊な形で「自分はいま、枕にこだわっている!」という実感とともに、買い物としての満足度の高い枕だと思います。
そして結論からいうと、寝心地もかなり快適です。
YOKONEという名前ですが仰向け寝もしやすく、さらにうつ伏せの状態で読書などもしやすい形に工夫されているので、個性的な見かけによらずオールラウンダー。
頭が適度に冷やせるよう頭部は冷感素材、首は冷やさないように首元は別の素材を使用するなど、細部までこだわりを感じます。
また、両サイドの一段下がっている部分には、横向きに寝たときに手をのせます。これがあるだけで横向き寝がとてもラクになるのが不思議です。
裏側のファスナーを開けると高さが異なる調節板が2枚あるので、好みの高さに4段階の調節ができます。
この枕もめりーさんの高反発枕と同様、少し高めで適度な反発力があるので、小柄な女性などであれば2枚とも抜いてしまってちょうどいいかもしれません。
横向き寝の変わった形の枕(抱き枕のようなものとか)はいろいろ試してみましたが、こちらが一番横向き寝がしやすく計算されていると感じました。
とても寝心地が良いのですが、私は仰向けでも寝やすいので他の枕を使うことにし、こちらはイビキがうるさいパートナーに使ってもらいました。
使ってみてもらったところ、この枕を使うことで自然に横向き寝ができるようになったからか、うるさいと感じるいびきをほとんどかかなくなりました。
横向き寝のほうが落ち着くという人だけでなく、横向き寝の習慣はないけどいびきや無呼吸を直したい、という人にもおすすめできると思います。
YOKONEのメリットとデメリット
YOKONEの一番のメリットは、やはり横向き寝が自然にできるようになることです。
ふつうは横向きで寝ると身体の片側が圧迫されて起床時に痛みを感じたりしてしまいますが、この枕は横向きでもまっすぐの自然な姿勢が保たれて身体に負担がかからないのがポイント。
いびきや無呼吸で悩んでいる人や妊婦さん、授乳中の人など、横向きで寝たい人にぴったりの枕です。
デメリットは、高さがあるのでうつ伏せ寝がしにくいことと、高い枕が苦手な人にはやや寝づらく感じられること、枕カバーの頭が当たる部分に使われている冷感素材がけっこうひんやりするので、冬に寒くないか多少心配な点が挙げられます。
あとは、枕カバーがツルツルする素材なので、寝ている間に枕が移動してしまうことがたまにあります。
ところが、YOKONE3では私が感じたデメリットが全部改善されているとのこと。
枕マニアの私は思い切って新作のYOKONE3も買ってみることにしました!
YOKONE3はどう進化した?
こちらが、最新バージョンのYOKONE3です。
カバーの色は黒と白から選べますが、私は布団カバーの色に合わせて白にしました。
ワッペンやステッチなど、細部のデザインもかわいいです。
YOKONE2と比べてみると、さらに一回り奥行が広くなっています。
私が感じたYOKONE2のデメリットは、
●高さがあってうつ伏せ寝しにくい
●高い枕が苦手な人には使いづらい
●冷感素材が冷たく感じる
●枕カバーがすべる
この4点でしたが、カバーが冷感素材ではなくなった?ようなので冬場でも冷たく感じなくなったことと、高さが低めにも調節できるようになったこと、裏側にすべり止めがついたことで全て改善されました。
調節板が入っています。本体の頭を置くくぼみがYOKONE2よりも深くなったことで、低めの枕が寝やすい人にも対応できるようになっています。
裏側にはすべり止めがついています。カバーのファスナーチャームもおしゃれ。
さらに、特筆すべきはコレ。
上下をひっくり返すと首をマッサージできる凹凸が追加されたので、首こりがほぐれてめちゃくちゃ気持ちいいです!
首がいい感じに伸ばされるので、ストレートネックにも効果がありそうです。
YOKONE2のデメリットが解消されたYOKONE3は、横向きで寝たい人にはかなりオススメな枕になっているのではないでしょうか。
とにかくその立体的で計算されたフォルムに感動を覚える枕なので、横向き寝が好きな人は第一候補として検討してみてもいいと思います!
YOKONEについては「横向き寝専用枕YOKONEの口コミでの評判を実際に使って検証しました」でさらに詳しく紹介しています。
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YOKONE3を実際に購入した私の体験レビューと評価をご紹介します
横向き寝派でかつストレートネックに悩む私は、ストレートネックの人にもオススメの横向き寝専用枕YOKONE3が発売されたと知って、早速購入しました。 実際使ってみたところ、 快適に横向きに寝ることができ ...
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お悩み別・枕の選び方
気になる悩みを解決するためには、どんな枕を選べば良いでしょうか。
いびきや肩こりなど、睡眠時に生じがちな不調とおすすめの枕のタイプを見てみましょう。
いびき
いびきとは、睡眠中に舌やのど周辺の筋肉が弛緩して狭くなった気道に空気が通るときの摩擦音です。
なので摩擦が生じない程度に気道をしっかり確保すれば、いびきを軽減できます。
いびきや無呼吸で悩んでいる人は、気道を確保できる枕を選ぶようにしましょう。特に横向き寝がしやすい枕がおすすめです。
仰向け寝ではどうしても重力で舌が落ち込んで気道が塞がりやすいですが、横向きに寝ると呼吸がラクになりいびきをかきにくくなるからです。
横向き寝がしやすい枕を選び、なるべく横向きに寝るようにすることで呼吸がスムーズになり、いびきや無呼吸が改善される可能性があります。
肩こり
肩こりは首や肩、背中の筋肉が疲労することで生じます。
その原因はさまざまですが、主に「同じ姿勢」「運動不足による筋肉疲労と血行不良」「眼精疲労」「ストレスによる緊張」の4つが大きな原因とされています。
特にPCを使ったデスクワークが多い人は要注意。同じ姿勢で運動不足にもなりやすく、目も疲れて肩こりが慢性化・重症化してしまいがちです。
本来であれば睡眠中は姿勢の歪みや目の疲れをリセットする絶好のタイミングですが、枕が高すぎたり低すぎたり、硬すぎたり柔らかすぎたりして自分に合わない場合は症状がさらに深刻化。
首や肩の筋肉が緊張してこわばってしまうため、寝れば寝るほど肩こりが重くなってしまうことになります。
また、寝返りは身体の歪みをなおすために大切ですが、枕の幅が狭すぎたり柔らかく頭が沈み込んでしまう場合は、寝返りがうてずに姿勢がさらに歪んでしまいます。
朝起きて肩がこっている場合は、枕が原因の可能性が高いので見直してみてください。
肩こりの症状で悩んでいる人には、正しい姿勢が保てるよう高さを微調整でき、寝返りをうてる程度の幅があり、ほどよい反発力のある枕がおすすめです。
首こり
首こりも肩こりと同様、「同じ姿勢」「運動不足による筋肉疲労と血行不良」「眼精疲労」「ストレスによる緊張」が原因とされますが、もともと首は平均で4kgほどもある頭を常に支えているため、かなりの負荷がかかっている部位です。
首こりで悩んでいる人は、頭と首をしっかり支えてくれる形状のもので、寝たときに首の下にスキマができないよう自然にフィットする素材のものがおすすめ。
また、血流促進のための寝返りがうちやすい構造になっている枕を選ぶと良いでしょう。
寝違える
「寝違え」は首まわりの筋や腱、筋膜などが炎症を起こした状態ですが、主に就寝中の姿勢が原因となって生じます。
通常であれば就寝中に無理な体勢になっても、姿勢を正そうと寝返りをうつことで首まわりへの負担を軽減できますが、合わない枕を使ったり寝返りをうてないほど泥酔していたりするとそれができずに、首に負担がかかって筋や腱を傷めてしまいます。
寝違えてしまうことが多い人は、正しい姿勢が保てるように工夫された枕や、寝返りがうちやすい構造の枕を使用し、首に負担がかからないようにすることが大切です。
後頭部の圧迫感
寝ているときに後頭部に圧迫感を感じたり、枕に頭をのせたとたん頭痛がするという人は、枕が硬すぎるか高すぎるかで後頭部が圧迫されている可能性があります。
柔らかめの枕で高さ調節ができるものや、頭をのせると自然に最適な高さに調節してくれる素材を使用した枕がおすすめです。
ストレートネック
ストレートネックとは、本来S字カーブを描いているはずの頸椎(首の骨)がまっすぐになってしまっている状態を指します。
普段から猫背だったり、デスクなどでのPC作業やうつむいてスマホを操作することが大きな原因となっているとされています。
壁に背中をつけてまっすぐ立ってアゴを引いたときに壁から頭が離れてしまう人や、首を反らせて上を見上げたときに痛みを感じる人は要注意。
ストレートネックは首だけでなく体全体の歪みにつながり、肩こりや腰痛のほか、めまいや吐き気を感じたり、ひどい場合は血流が悪化し脳卒中の危険性もあります。
ストレートネックは日々の姿勢の悪さの積み重ねが原因となっているため、一度なってしまうと短期間ではなかなか元には戻らないといわれており、日常的なエクササイズで地道に改善していく必要があります。
肩こりや首こりなどの症状がひどい場合は肩や首をしっかり支えてサポートしてくれる枕を、ストレートネックを改善したい場合はエクササイズ用の枕を試してみるのも良いと思います。
また、ストレートネックの予防には、頸椎のS字カーブに沿ってフィットする枕を選ぶようにしましょう。高すぎる枕は禁物です。
枕の素材は結局どれがいいの?
枕の素材として、
- 硬すぎず柔らかすぎず、適度なフィット感があり寝返りをうちやすいもの
- 熱がこもらず通気性に優れているもの
が枕に適した素材であると上でお伝えしました。
では具体的にどんな素材が安眠枕にふさわしいのでしょうか。
枕によく使われている素材の種類とメリット・デメリットについて見てみましょう。
素材 | メリット | デメリット |
低反発ウレタン | 首にフィットして負担を軽減 ダニやほこりが出ない |
通気性が悪いものもある |
高反発ウレタン | しっかりした硬さで頭を支える | 通気性が悪いものもある |
マイクロビーズ | 首にフィットして負担を軽減 ダニやほこりが出ない |
硬めで後頭部に圧迫感を感じることがある 通気性が悪いものもある |
パイプ | 通気性がよく湿気がこもらない | 硬さを感じたり音が気になる場合がある |
ポリエステルわた | ふんわり柔らかい 安価で購入できる |
耐久性が低い ほこりが溜まりやすい |
そばがら | 通気性がよく湿気がこもらない | 硬さを感じたり音が気になる場合がある 耐久性が低い アレルギーの原因になる 虫がつきやすい |
ひのき | はじめはひのきの香りが楽しめる 防虫・防湿効果がある |
硬さを感じたり音が気になる場合がある 香りに持続性がない |
真綿(絹) | ふんわり柔らかく熱がこもりにくい | 虫が付く場合がある |
羽毛(羽根) | ふんわり柔らかく熱がこもりにくい | 羽根が飛び出たりにおいが気になる場合がある 虫が付く場合がある |
素材によってそれぞれ長所と短所がありますが、硬すぎず柔らかすぎず適度なフィット感で寝返りをうちやすい素材としては、低反発ウレタンやマイクロビーズがおすすめです。
そばがらやパイプ(短いストロー状のビーズ)などは硬めで頭部が圧迫されやすく、羽毛やポリエステルわたなどは柔らかく頭が沈み込んでしまい、寝返りがうちにくくなってしまう可能性があります。
低反発ウレタンやマイクロビーズは天然素材と違って虫がつきにくい、ほこりが出ない、アレルギーの原因にならないといったメリットもあります。
ただ、中には通気性が悪く熱がこもりやすいものもあるので、吸湿速乾性を高めたり、頭部に熱がこもらないよう工夫されているものを選ぶと安心です。
また、柔らかすぎると頭が沈み込んでしまい寝返りがうてなくなるので、適度な弾力のあるものが良いでしょう。
合わない枕を使っていないかチェック
合わない枕の特徴を挙げています。
今使っている枕が自分に合っているのかいないのかの目安になるので、チェックしてみてください。
合わない枕の特徴 | |
3年以上使っている | |
後頭部が痛くなる | |
マットレスと首・肩の間にスキマができる | |
頭が沈み込みすぎて寝返りしづらい | |
硬すぎて頭が安定せずに揺れる | |
背骨が曲がってしまう | |
いびきをかきやすい | |
枕のにおいが気になる | |
頭を動かしたときに枕の詰め物の音が気になる |
同じ枕を何年も使っている人もいると思いますが、重たい頭を毎日支え続けている枕は、どんなに高くても消耗品です。
素材にもよりますが、1年から長くても5年もすれば中の詰め物が劣化したりしてヘタってきたりしてしまいます。
また、今の自分の体にフィットしているかも定期的にチェックして、必要なら新しいものと交換していくようにしましょう。
こんな枕は買ってはいけない
安眠枕として特におすすめできないのは、パイプや大きめのビーズ、そばがら、ひのきチップなどの「寝返りのたびに音がする」素材です。
これらの素材は硬めで頭が圧迫される可能性があるうえに、せっかく入眠できても寝返りをうったときに耳元で音がするので目が覚めてしまうことがあります。
熟睡するためには眠りに集中できるための環境を整えることも意識してみてください。
安眠するための寝方とは
寝るときの体勢としては「仰向け」で寝るのが一般的ですが、横向きやうつ伏せのほうがリラックスできて寝やすいという人もいます。
安眠のためにはどのような体勢で寝るのがベストなのでしょうか。
実は、どのような寝姿勢で眠りに入ったとしても人は寝ている間に20~30回は寝返りをうって寝姿勢を変えてバランスをとっているので、寝るときの姿勢にこだわる必要はあまりありません。
どんな寝姿勢で眠りにつくのかよりも「寝返りを適度にうっている」ということのほうが重要です。
ただ、自分の体調などによってメリットの大きい寝姿勢と避けたほうが良い寝姿勢はあります。
それぞれの寝姿勢のメリットとデメリットをまとめました。
仰向け寝のメリットとデメリット
仰向けで寝ると背骨を伸ばすことができ、立っているときの姿勢に近い状態を保つことで血流が悪化しにくく骨格の歪みも生じにくいため、最も理想的な寝姿勢であるといわれています。
内臓が圧迫されることがなく深い呼吸がしやすいのもメリットですが、顔が上を向くために舌の筋肉がゆるんだときに気道をふさぎやすく、いびきや無呼吸が生じやすいというデメリットがあります。
首が太くて短い人や舌が大きい人、肥満気味の人、アルコールを飲んで寝ることが多い人などはいびきや無呼吸のリスクが高いため、必ずしも仰向けが理想的とはいえないかもしれません。
仰向け寝で寝苦しさを感じていたり、家族やパートナーからいびきを指摘された場合は寝姿勢を見直してみると良いでしょう。
横向き寝のメリットとデメリット
横向きに寝ると舌が気道をふさぎにくくなるため、いびきや無呼吸を軽減できるというメリットがあります。
横向き寝は妊娠中の人にも負担の少ない寝姿勢です。
また、消化器系のトラブルがある人は胃の出口がある右側を下にして寝ると良いといわれています。さらに、右を下にすることで心臓への負担も軽くなります。
反対に左側を下にして寝ると、血液が心臓に戻りやすくなるため貧血気味の人にはおすすめです。
また、横向きで寝るとアルツハイマー病を引き起こす原因となる「アミロイドβ」というタンパク質が体外に排出されやすくなるという研究結果も報告されています。
ただ、やはり左右でアンバランスな負担がかかりやすいため、血流が悪化したり身体に歪みが生じたり、寝違えたりもしがちな体勢です。
この寝姿勢で寝たい人は、横向きで寝ても姿勢がまっすぐになるよう計算された枕を使うなど工夫すると良いでしょう。
うつ伏せ寝のメリットとデメリット
うつ伏せで寝ると胸が圧迫されるため呼吸が苦しそうに思えますが、実際は横隔膜が下がることで自然は腹式呼吸がしやすくなるというメリットがあるようです。
また、睡眠中に舌の筋肉が弛緩しても舌で気道をふさぐことがないため、いびきや無呼吸が改善されるというメリットもあります。
うつ伏せ寝は肩や背中に負担がかかりにくいため、肩こりや腰痛がひどいときにはこの体勢で寝るとラクに感じることがあるでしょう。
ただし頸椎に負担がかかり、それが全身の骨格の歪みにつながる可能性があります。
また、うつ伏せではアゴにかかる負担も大きくなるため顎関節症が重症化したり、枕で口や鼻が覆われることで窒息してしまったり、枕の汚れや刺激で肌荒れを起こしたり、顔のシワの原因になったりすることがあります。
さらに女性であれば胸が垂れたり左右のバランスが悪くなったりする原因になることも。
ほかに、うつ伏せで顔を左右どちらかに向けて寝ると、片方の顔だけが圧迫されることになるため、顔の左右のバランスが崩れたり歯並びが悪くなってしまうこともあります。
うつ伏せ寝にもメリットはありますが、どちらかというとデメリットのほうが多い寝姿勢といえそうです。
枕カバーも安眠できるものを
枕カバーやシーツ、布団カバーの色を選ぶことでも安眠効果を高めることができます。
色には気持ちをコントロールする効果があります。
安眠するにはリラックスすることが大切なので、緊張をほどき気持ちを落ち着かせるグリーンやブラウン、ブルーなどを選び、色調もおだやかなものにすると良いでしょう。
ベージュやオフホワイト、淡いピンクなど、ベーシックで清潔感とあたたかみのあるカラーもおすすめです。
反対に赤やショッキングピンク、オレンジ、原色系の派手な色は、興奮して寝つきが悪くなってしまいます。
モノトーンのインテリアは人気ですが、ネガティブで重たい気持ちになりやすい黒も避けたほうが無難。
また、ベッドルームは蛍光灯で明るく照らすのではなく、暖色系の間接照明などを使用し、暗めのおだやかな光にすることで眠りを誘います。
さらに、カラーだけでなく、安眠のために香りの効果を取り入れるのもおすすめです。
枕に吹きかけることで睡眠中に香りを楽しめる「ピローミスト」なども、安眠のために活用できるアイテムです。
ニトリ、イケア、無印、しまむら…量販店で買えるおすすめの安眠枕は?
量販店などで、たくさんの種類の中から枕を買いたいという人もいるでしょう。
たとえばニトリの公式サイトでは、60点近くの枕を取り扱っています。低反発ウレタンを使用したものや高さ調節ができるものもあり、サイトや店舗で詳細を確認できます。
イケアでも20種類程度の枕が売られています。ワンコイン以下で買えるものから、6000円程度のものまであります。羽毛や形状記憶フォームなど中わたの素材もさまざまです。
無印良品にも豊富な枕が揃っています。パイプや羽根、そばがら、ウレタンなど中わたの種類も豊富に選べます。
寝具も買えるしまむらですが、枕の取扱いは少ないようです。
また、どのお店であっても量販店で購入したものは使用後の返品がきかないため、量販店で購入する場合はできれば通販ではなく店舗でよく寝心地をたしかめてから買うようにしたほうが、失敗は少なくなります。
また、自宅で使用しているマットレスの硬さをふまえて購入する必要があることも忘れないようにしましょう。
まとめ
安眠するためには、枕選びはとても大切です。
自分に合っていない枕を使い続けると身体のさまざまな箇所に不調があらわれますが、ぴったりの枕を選ぶことができればいろんな健康効果を実感できるでしょう。
安眠のためには枕だけでなくマットレス(敷布団)を選ぶことも重要ですが、まずは手軽な枕から見直してみてはどうでしょうか。