通っている脱毛サロンが突然倒産するということが、まれにあります。
「支払ったお金は戻ってくるの?」
「クレジットカードの引き落としは止められる?」
といった不安が襲ってきて当然です。
ここでは、
について詳しく解説します。現在脱毛サロンに通っている方も、万が一脱毛サロンが倒産したときにパニックにならないように対処法を確認しておきましょう。
最初にすべきことは契約書のチェック
通っている脱毛サロンが倒産したときは、まず契約をしたときに貰った書類を見直す必要があります。
契約書には、
- 契約金や契約した日付
- 倒産したときの処置方法
が記載されています。
そのため、契約書類は失くさないように大切に保管しておきましょう。
「前受金の保全」項目を確認する
脱毛サロンと交わした契約書には「前受金の保全」という項目があります。
サービスを提供する側に対して前もって支払うお金のことです。
「前受金の保全」という項目は、脱毛サロンが倒産したときに脱毛サロンに支払った前受金の全額返還、一部返還があるのかどうかが記載されています。
脱毛サロンのように、長期にわたり継続してサービスを提供する場合は、
- 前受金保全措置を設けているのかどうか
- 具体的にはどのような措置を定めているのか
を記載しなければならないのです。
脱毛サロンが倒産したときには、この項目の内容に従って前受金の返還処理を進めていきます。
「契約期間」と「総額代金」を確認する
脱毛サロンが倒産したときには、「契約期間」と「総額代金」の確認を速やかに行います。
- いつから契約をして、あとどのくらい期間が残っているのか
- 倒産までに脱毛サロンに支払った金額はいくらか
をまとめましょう。
この2つの項目は、脱毛サロンの相談ダイヤル、国民生活センターなどに電話をするときに必須の項目となります。
契約したばかりの場合は「クーリングオフ制度」を利用する
契約を交わして間もないうちにその脱毛サロンが倒産してしまったなら、「クーリングオフ制度」を利用できる場合があります。
「クーリングオフ制度」とは、一定の条件を満たしていれば無条件で契約解除ができる消費者のための制度です。
脱毛サロンの場合は、
- 契約をしてから8日以内であること
- 1カ月を超える期間の契約であること
- 契約総額が5万円以上であること
の3つの条件さえ満たしていれば、無条件で契約の解除をすることができます。
クーリングオフによる解約方法についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
こちらも参考にしてください。
-
-
脱毛契約をクーリングオフする方法と条件。注意やよくある質問も解説
脱毛契約をなかったことにする「クーリングオフ制度」の手順や返金の流れについてわかりやすく解説しています。 難しそうな手続きですが、手順通りに進めていけばクーリングオフできますので、お役立てくださいね。 ...
クレジットカード支払いの場合は速やかに処置を
脱毛サロンでの契約は金額が高額になることが多いので、クレジットカードでの支払いを選んだ人も多いのではないでしょうか。
クレジットカード会社を通して毎月定額のお金を支払っている場合は、速やかにクレジットカード会社に連絡をするようにしましょう。
脱毛サロンとの契約でクレジットカード支払いを選択している方には、「支払停止の抗弁権」という権利があります。これは、サービスや商品を提供している業者に対して、契約上の問題を理由にしてクレジットカードの支払いを拒否できるというものです。
この「支払い停止の抗弁権」が適用される条件は、
- 2カ月以上にわたる3回以上の分割支払いであること
- 4万円以上の支払いであること(リボ払いの場合は、3万8千円以上)
などがあります。
「支払停止の抗弁権」が適用されるケースには「サービス提供会社の倒産」という項目があるため、適用される場合が多いようです。
そのため、クレジットカードで分割払いをしている方は速やかにコールセンターに連絡をして、支払いをしている脱毛サロンが倒産してしまったこと、支払いを停止したいという旨を伝えることが大切です。
【参考文献】
https://www.j-credit.or.jp/customer/qa/qa_05.html
返金してもらえないときはどうする?
脱毛サロンが倒産してしまい契約書などを確認しても返金してもらえる術が見つからない場合には、どうしたらいいのでしょうか。
返金を諦めてしまう前に、次の2つの方法を検討してみましょう。
国民生活センターに相談する
脱毛サロンと契約を交わしたときの契約書を見ても、
- 返金に関する処置について記載されていない
- 倒産した脱毛サロンが支払った金額の返金に応じない
そんな場合には、「国民生活センター」の消費者ホットラインに相談してみると打開策を提案してくれるかもしれません。
連携サロンがないか調べる
脱毛サロンが倒産した場合でも、支払った分のサービスを連携サロンで受けることができるというケースもまれにあります。
とくに脱毛サロンが買収された場合はこのパターンになることがあり、全く同じサービスを受けられるというわけではありませんが、支払い金額同等のサービスを連携サロンで受けることができます。
連携サロンや代替サービスがないかどうかを確認してみましょう。
通っているサロンがもし倒産してしまったらどうしよう・・・?
と悩んでいる段階の人は、脱毛サロンの乗り換え割を検討する方法もあります。
乗り換え割については、銀座カラー乗り換え割を最大6万円利用するには?割引額や条件の実態を調査で詳しく解説しています。
こちらも参考にしてください。
-
-
銀座カラー「乗り換え割」を最大6万円利用するには?割引額や条件の実態を調査
ここでは、銀座カラーの乗り換え割について、割引される金額や条件などを詳しく解説しています。 乗り換え割は以前通っていた会員証を見せるだけで安くなる割引特典なので、該当する人は必ずおさえておきましょう! ...
こんな脱毛サロンには要注意!
脱毛サロンが注目を浴びるようになり、脱毛に通う女性が増加したことをきっかけに、脱毛サロンの数も一気に増えました。それと同時に、倒産する脱毛サロンも増えています。
契約書の内容が分かりにくい
まずは「契約書の内容」をチェックしてみましょう。分かりにくいところはありませんか?
万が一、倒産したときの救済制度、施術内容や施術期間について、しっかりと細かく定められているかチェックします。
契約書は倒産したときの重要な書類にもなるので、不明な点については質問をすることが大切です。
現金払いを勧めてくる
脱毛サロンのサービスは特質上、高額になることが多いです。
現金で前払いや一括払いをするように勧めてくる場合は、脱毛サロンの資金繰りが上手くいっていない可能性があります。
追加契約や商品購入を勧めてくる
脱毛サロンに通うたびに追加のコースを契約させられたり、オプションの商品の購入を勧めてくる場合も注意が必要です。
契約書に記載されている金額からどんどん追加料金を請求されるときにも、資金繰りの悪化が考えられます。
実際に倒産した脱毛サロンの例
2017年、「エターナルラビリンス」という脱毛サロンが倒産しました。 |
これから脱毛サロンに行こうと思っている方は、そのようなサロンは選ばないようにし、すでにそういうサロンに登録してしまっている方は早めに施術を終わらせるようにしましょう。
まとめ
もし通っている脱毛サロンが倒産してしまったら・・・。ここではそんな絶望的なケースに遭遇したときの対処方法についてまとめてみました。
せっかく契約をした脱毛サロンが途中で倒産して通えなくなるのは悲しいもの。しっかりと見極めた上で脱毛サロンを選ぶように心がけましょう。そして、万が一のときに慌てないためにも、契約時の書類はしっかりと確認してからサインをすることをおすすめします。