それぞれの方法の特徴とメリット・デメリットを紹介するので、自分に合ったムダ毛処理の方法を見つけてください
ムダ毛を処理したいと思っていろいろ調べてみると、「除毛クリーム」、「抑毛ローション」、「家庭用脱毛器」「脱毛サロン」などが見つかります。
脱毛(だつもう)
除毛(じょもう)
抑毛(よくもう)
は異なる3種類のムダ毛処理方法です。
ここでは、
についてわかりやすく解説していきます。
脱毛・除毛・抑毛の違いは何?
ムダ毛の処理方法には、大きく分けてこの3つがあります。
脱毛(だつもう) | 除毛(じょもう) | 抑毛(よくもう) |
毛にダメージを与え毛根部から抜くこと | 皮膚の表面から出ている毛だけを取り除くこと | 毛の成長を抑制し毛を細く目立たなくすること |
【例】
□毛抜き |
【例】
□カミソリ |
【例】
□抑毛ジェル |
抑毛(よくもう)という言葉はあまり知られていないかもしれませんね。
(1)「脱毛」は毛根から毛を処理する
「脱毛」とは、毛根から毛を処理する方法です。
毛にダメージを与えて毛根部から抜くため、本格的にムダ毛を処理したい人におすすめの方法です。
手軽にできる毛抜きはもちろん、脱毛サロンの光脱毛・クリニックの医療レーザー脱毛まで、毛根から抜くこと=脱毛を意味します。
毛根部分の一番下の膨らんだ部分は「毛球」といい、この先端部にある毛乳頭が毛細血管から栄養を取り込んで毛を成長させます。この「毛乳頭」が毛髪の発生を司っているので、毛母細胞がある限りいくら抜いても毛は次々に生えてくるのです。
永久脱毛は、この毛母細胞をレーザー処理などで破壊する方法です。
【引用元】日本医学脱毛協会
対して、脱毛サロンの光脱毛では毛母細胞までは破壊できないので、繰り返しダメージを与えることで毛を生えにくくしています。
(2)「除毛」は皮膚の表面に見える毛を処理する
「除毛」とは、皮膚の表面に見える毛(毛幹)を処理する方法です。
カミソリや電気シェーバー、除毛クリームなどでの処理はこれにあたります。
手軽に処理ができて即効性があります。
(3)「抑毛」は毛が生えてくるのを抑制する
「抑毛」とは、毛の成長を抑制し毛を細く目立たなくする方法です。
ムダ毛を完全になくすことはできませんが、抑毛ジェルやローションを使い続けることで、ムダ毛が次第に細く薄くなっていきます。
毛の成長には、ホルモンが大きく影響していて、女性ホルモンが減少し男性ホルモンが多くなるほど、体毛は太く濃くなってしまいます。多くの抑毛ローションには、女性ホルモンに似た働きをする成分が入っているため、使ううちに少しずつ毛量が減っていくという効果があります。
だんだんと毛が薄くなってくるので、剛毛でお悩みの方におすすめの方法です。
脱毛する方法は?
(1)脱毛サロンでサロン脱毛する
(2)医療クリニックで医療脱毛する
(3)自分でで家庭脱毛器で脱毛する
の3つです。
(1)脱毛サロンでサロン脱毛
TBCやミュゼ、銀座カラーなどのいわゆる脱毛サロンで行う脱毛は、いわゆる光脱毛(フラッシュ脱毛)と呼ばれるもので、クリニックで行われる医療レーザー脱毛とは異なります。
脱毛サロンで使われている脱毛器は医療用とは違って出力が弱く、毛根の一番深いところにある毛乳頭までは破壊されないため、繰り返し毛根へダメージを当てて毛を生えにくくします。
永久脱毛とまではいきませんが、長期間通い続けることで永久脱毛に近い効果を得ることができます。
(2)医療クリニックで医療脱毛
医療脱毛とは、クリニックで行う脱毛のことでレーザー脱毛や針脱毛があります。
レーザーなどを使った永久脱毛はあくまで医療行為であり、クリニックでしか使用できないレーザー機器を使用します。
これはレーザーの波長がとても強く、毛根の奥深くまで届くため毛乳頭まで破壊することができ、数回(5~8回)の施術で永久脱毛が可能です。
ただし、脱毛にかかる費用は脱毛サロンよりも高額になります。
(3)自分でで家庭脱毛器で脱毛
医療脱毛や脱毛サロンに比べて費用が格段に安く、好きなタイミングで脱毛できる家庭用脱毛器も人気があります。
レーザー式、光(フラッシュ)式、サーミコン式などさまざまな種類の家庭用脱毛器があり、一度購入してしまえば脱毛器が自分のものになるためコスパが高いことが特徴です。
ケノンやトリアが人気のようです。
脱毛のメリットは?
(1)長い期間毛が生えてこなくなる
脱毛の大きなメリットは、毛を毛根から抜くことで、長い期間毛が生えてこなくなることです。
毛には「毛周期」と呼ばれる生え変わりのサイクルがあり、休止期→成長期→退行期の3つの期間を繰り返しながら抜けたり生えたりの生まれ変わりを繰り返しています。
個人差が毛の生えている部位にもよりますが、生え変わりのペースは約2~3ヵ月かかるので長い期間毛が生えてこないと感じられるでしょう。
さらに、毛周期に合わせるために、脱毛サロン・医療脱毛ともに2~3ヵ月ごとの施術を推奨していることが多いようです。
(2)毛根から毛を処理するので肌触りがいい
脱毛は毛根から毛を抜き去ってしまうので、処理後の肌触りがいいのもメリットです。
たとえば、カミソリやシェーバーで処理した後は何日が経ってチクチクしてしまうなんてこともありますが、脱毛であればそんなストレスもありません。
(3)ムダ毛処理の回数が減るので肌の負担も減少する
ムダ毛処理には、肌トラブルが生じることもしばしばありますね。
カミソリやシェーバーで皮膚や角質を傷つけてしまったり、埋もれ毛や炎症による色素沈着につながってしまうこともあります。
脱毛は、毛の周期に合わせて処理すればしばらくは生えてこないため、肌への負担も少なくて済みます。
毛抜きで抜いたあとにしばらくして埋もれた毛(埋没毛)を見つけたことはありませんか?あれも角質が傷ついて新しい毛が出口でふさがれ皮膚の下で毛が伸びてしまったものなんです。
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脱毛のデメリットは?
(1)毛が再生する可能性もある
永久脱毛とは、米国電気脱毛協会(American Electrology Association)で、「最後の施術から1ヶ月経ってからの、毛の再生率が20%以下である」と定義されています。
つまり、永久脱毛であっても、100%1本も毛が生えないということではありません。
(2)痛みを感じる場合がある
脱毛するときには痛みを感じる場合があります。
痛みに強い人・弱い人、それぞれ個人差もあるかと思いますが、より高い脱毛効果をもたらすクリニックでの医療レーザー脱毛の方が、脱毛サロンでの光脱毛よりも痛いと感じるようです。
脱毛の効果が高いということは、照射パワーが強いことを表しそれなりの痛みを伴います。
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(3)汗の量が増えたように感じることがある
脱毛すると汗の量が増えたように感じる方も多いようで、部位でいうと圧倒的に脇の汗の量が増えたと感じる方が多いようです。
ですが、脱毛と汗の量の増加には医学的根拠はありません。脱毛したからといって汗腺(汗の出る器官)が増えることはないので、脱毛によって毛がなくなったことにより汗が流れやすくなったのではないかと考えられます。
ほとんどの方は自然に治るものなので、脱毛後に汗が増えたと感じてもあまり気にせず過ごしましょう。
除毛する方法は?
(1)除毛クリームを使う
(2)カミソリで剃る
の2つの方法があります。
(1)除毛クリームを使う
手軽におうちでできると人気なのは除毛クリームを使う方法です。
カミソリやシェーバーで剃った後のようにチクチクすることがなく、短時間で処理できるのが特徴です。
除毛クリームは、ドラッグストアで購入できるものからエステサロン発のもの、VIOのようなデリケートゾーンにも使えるものまで幅広く売られています。
これらの除毛クリームは、どれもお手頃なお値段(~¥1,000)でお財布にやさしいのもうれしいですね。
(2)カミソリで剃る
応急処置としてよく使われているが、カミソリで剃るという方法です。
皮膚の表面から見えている毛だけを取り除くので、これも除毛にあたります。
即効性があり一時的に毛はなくなったように思えますが、どうしても剃り残しができてしまったり黒いポツポツやチクチクが残ってしまったりもします。
カミソリの刃で肌や角質を傷つけないように必ずクリームなどを塗ってから処理しましょう。
除毛のメリットは?
(1)即効性がある
なんといっても除毛のメリットは即効性があるところです。
膝下だけのムダ毛処理として、除毛クリームでの処理なら10分ほど、カミソリでの処理なら5分もあれば終わってしまいます。
(2)手軽に購入できる
除毛クリームは、ドラッグストアやネットでも手軽に購入することが可能です。
価格も千円以下で買えるものから3千円以上するものまでさまざまですが、比較的リーズナブルです。
部位によってや普通肌用・敏感肌用といろいろなメーカーからたくさんの種類の除毛クリームが出ているので、一度試してみるといいかもしれません。
高級シアバターが配合されていて保湿力も高いSuRuRuやmoomoも人気があります!
(3)旅行中も処理できる
除毛クリームもカミソリも小さくコンパクトで持ち運びが便利なので、旅行中でも時間を見つけて短時間でムダ毛処理ができてしまいます。
ヴィート Veet バスタイム専用除毛脱毛クリーム
敏感肌用 シャワータイム用 150g ¥782
除毛のデメリットは?
(1)すぐに毛が生えてくる
除毛は、脱毛と違って毛根そのものは残っているため、すぐに毛が生えてきます。
生えてくるスピードはその人の毛の量や質・部位によっても差がありますが、およそ3~7日でまた処理が必要だと感じるでしょう。
効果が長く続かないのは、除毛のデメリットです。
(2)除毛クリームは顔とI・Oラインには使えない
ほとんどの除毛クリームは顔への使用ができません。
また、「Vライン使用可」と書いてあるものはVラインには使用することができますが、I・Oラインは粘膜なので除毛クリームは使えません。
(3)カミソリは肌にダメージを与えてしまう
カミソリでのお手入れも注意が必要です。
何も塗らずにいきなり剃ってお肌や角質まで削ってしまったり、カミソリ負けしてしまって皮膚の炎症や色素沈着も起こしかねません。
カミソリでムダ毛を処理するときには必ずクリームかシェービングフォームを塗ってから剃るようにしましょう。
剃った毛の断面がとがった角度になってしまうので、カミソリで剃る限りチクチクする感触も避けられません。
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抑毛の方法は?
抑毛クリームやローションを使う方法があります。
抑毛クリーム・ローションを使う
抑毛の方法としては、抑毛クリームかローションを使います。(ジェルや石鹸もあります)
抑毛クリームには「大豆イソフラボン」が多く含まれていて、女性ホルモンに似た働きをすることで毛の成長を抑制し使い続けることで毛が細く目立たなくなってきます。
肌にやさしい植物由来の天然成分でできているので、たいていの抑毛クリーム・ローションは基本的にどこにでも使用できます。顔やデリケートゾーンにも使用できるのはうれしいですね!
抑毛のメリットは?
(1)ムダ毛が薄くなるので処理が楽になる
抑毛クリームやローションの効果はムダ毛をなくすものではありません。
毛が生えてこなくなるわけではないので、気になる場合はカミソリや毛抜きなどを使ったケアも必要になってくるでしょう。
ですが、ローションの効果が表れればムダ毛が薄くなってくるので、自己処理の頻度が徐々に少なくなってきます。
毛穴が開いているお風呂上がりに塗り込むことがポイント。ムダ毛の流れに逆らうように塗るとより毛穴へ浸透しやすくなります。
毎日朝と夜の2回使うとより効果が感じられるでしょう。
(2)大豆原料のものが多いため美肌効果が期待できる
抑毛クリームやローションには「大豆イソフラボン」という成分が多く含まれており、この成分は、女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをすると言われています。
女性ホルモンには、肌の新陳代謝を促進する働きもあるため、美肌効果も期待できます。
さらに、パイナップエキス(パパイン酵素)などが入った『パイナップル豆乳ローション』も人気が高いです。
(3)痛みがない
抑毛クリーム・ローションの使い方は簡単。
毎日朝起きて顔を洗った後つけたり、夜はお風呂上りにつけるだけ。
たったこれだけなので痛みはまったくありません。
カミソリ負けで血がでたりする痛みもないので納得できますね。
抑毛のデメリットは?
(1)即効性がない
抑毛クリーム・ローションには、残念ながら即効性はありません。
塗ってすぐ効果が表れるわけではなく、使い続けることでゆっくりと効果が表れてきます。また、除毛効果はないので今ある毛に直接塗ったとしても効果は薄いです。
毎日継続して使うことを考えてなるべく自分に見合ったコスパのいい商品を選ぶといいですよ。
(2)抑毛クリーム・ローションを塗らなくなると毛は元に戻る
抑毛クリーム・ローションは、使い続けることで効果を発揮するものです。
なので、使用をやめてしまうと毛はまた元に戻ってしまいます。
まとめ
面倒なムダ毛処理方法「脱毛・除毛・抑毛」の3つについてご紹介しました。
脱毛・除毛・抑毛には大きな違いがあり、どのムダ毛処理方法にもメリットとデメリットがあります。
即効性 | 持続性 | コスパ | 向いている人 | |
脱毛 | ■本格的にムダ毛を処理したい ■つるつるのお肌になりたい ■ムダ毛処理の予算に余裕がある |
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除毛 | ■肌が強い ■一時的にムダ毛を処理したい(旅行中など) ■ムダ毛処理にあまりお金をかけたくない人 |
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抑毛 | ■敏感肌 ■毛が太くて多い ■顔やデリケートゾーンのムダ毛まで自己処理したい ■スキンケアも同時にしたい ■ムダ毛処理にあまりお金をかけたくない |
本格的にムダ毛を処理したいならクリニックや脱毛サロンでの脱毛、即効性や手軽さを重視するなら除毛、敏感肌の方や痛いのが苦手なら抑毛がおすすめです。
そして、脱毛・除毛・抑毛いずれの場合も、お肌の保湿をしっかりすることが
・ムダ毛処理の効果を高めるため
・お肌を守るため
に大切です。
それぞれの特徴やメリット・デメリットをしっかりと把握して、自分に合ったムダ毛の処理方法を見つけてくださいね。
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