処理に困るし、このまま戻らないのでは・・・?と不安になる人も多いです。
マタニティーフォトの際にお腹の毛が気になるなどの悩みもでてきます。
今回は、ついこの間まで妊婦だった小さい子供のいるライター仲間の体験談を交えながら妊婦さんの毛問題に関するQ&Aをご紹介します。
妊娠と脱毛のギモン
妊娠と脱毛のギモン(1)
「脱毛したのに妊娠したら毛深くなった、元に戻る?」
脱毛の進み具合やホルモンの影響で変わるので一概に言えませんが、産後しばらく経過しホルモンバランスが整うと同時に毛の濃さも自然と元に戻るのが一般的です。
出産後に妊娠前の状態に戻るかは人によりますが、小さい子供を持つライター仲間に聞いたところ、産後半年程度で脱毛した状態に戻ったとのことです。また、そのママ友達にも聞いてもらったところ、同じく産後しばらくすると妊娠中に毛深くなった部分の毛が抜け落ち、妊娠前の状態に戻ったとのことでした。
妊娠中に毛が濃くなるのはごく自然な変化で、ホルモンの影響によるものです。出産後ホルモンバランスが整えば自然と落ち着くことがほとんどなので、一時的なものだと言えます。
「妊娠で脱毛がパーになる?」大手脱毛サロンの回答は?
大手脱毛サロンの銀座カラー・ミュゼ・エピレに、産前産後の脱毛効果の変化について問い合わせてみました。
回答は以下の通りです。
銀座カラー | 妊娠などでホルモンバランスに変化があった際は、毛量・毛質などに変化が出る可能性もございますが、ご参考いただきたく存じます。 |
ミュゼ | 個人差はありますが、妊娠によるホルモンバランスの影響により、毛質が変化する場合もあります。 |
エピレ | 個人差もありますが、妊娠によるホルモンバランスの影響により、一時的に毛質が変化する場合もあります。 |
妊娠・出産による体の変化は千差万別。「妊娠中に濃くなっても出産したら脱毛した状態に戻りますよ」とは言い切れないため、どのサロンも同じような回答になるのは仕方のないことです。
直接スタッフへ質問をすれば、他のお客さんからの体験談やリアルな統計を聞くことができる可能性があるので、さりげなく聞いてみるのも良いでしょう。
脱毛サロンは産後再開できるサロンがほとんど
脱毛途中で妊娠がわかった場合は、施術を一時中断する必要があります。妊娠中に施術をストップする理由と、妊娠時の対応についての見解は次の通りです。
銀座カラー | 出産後、生理が来て体調が安定してからの再開となります。 |
ミュゼ | お手入れをお休みしていただいています。出産・授乳を終え、生理が2~3回以上きてからお手入れが可能となります。休会制度もありますので、お客さま相談ダイヤル0570-007830または、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
※妊娠・授乳中のご契約はお断りさせていただいています。 |
エピレ | (期間延長が)可能です。 脱毛コースの再開は、出産後3ヶ月以降に可能となります。ただし、出産後3ヶ月以降であっても、授乳中のお客様は、ワキ、胸、乳輪周りの脱毛コースはお受けいただけませんので、授乳期間が終わってからの再開となります。 |
銀座カラー | ワキ・胸・乳輪周りは、授乳期間が終了してからの再開となります。 |
ミュゼ | 授乳中はホルモンバランスが安定していないため、脱毛効果がでにくい場合があります。授乳を終え、生理が2~3回順調にきてからお手入れが可能になります。 |
エピレ | 授乳中はホルモンバランスが不安定で肌が敏感になりやすいため、ワキ、胸、乳輪周りの脱毛コースはできません。 |
妊娠と脱毛のギモン(2)
「妊娠したら毛深くなったけどみんな同じなの?」
妊娠中に毛深くなるのは自然なことで、多くの妊婦が毛が濃くなる経験をしています。
佐久大学看護研究雑誌に掲載された「妊娠初期のマイナートラブルによる妊婦の日常生活上の苦労・困難さに関する実態調査(※PDFファイルが開きます)」によると、妊娠中に何らかのマイナートラブルを感じた人の内、約2割は体毛の増加で悩んでいると答えています。
こちらの文献は妊娠初期の妊婦を対象にしたアンケートですが、悩み投稿サイトなどを見ていると、体毛の増加を感じる時期は4ヶ月〜6ヶ月の妊娠中期頃が多いため、実際は2割以上の人が悩んでいるかもしれませんね。
ライター仲間に聞いたところ、「知り合いのママ達はみんな毛が濃くなった」とのことでした。ちなみに、毛深くなる場所はお腹周りや胸が多く、反対に足や腕のムダ毛が少なくなる人もいるようです。
産後は脱毛症に悩まされることも
あれだけ妊娠中に毛が濃くなって悩んでいたにも関わらず、産後は脱毛症に悩まされる人もいます。
香川県立保健医療大学雑誌に掲載されている「ホルモン動態の回復過程における女性の健康状態(※PDFファイルが開きます)」によれば、産後11週になると10人に1人が脱毛症状に悩まされているとのことです。
産後の体が回復するには1年かかると言われており、脱毛症も同じく産後1年も経過すれば自然と元に戻るとされています。
妊娠と脱毛のギモン(3)
「妊娠中にカミソリや毛抜きで自己処理しても良い?」
妊娠中に濃くなった毛は産後に自然と落ち着いてくるので処理しない方が良いです。
反対に自己処理をすることで黒ずみができたり肌が傷つく可能性があります。
妊娠中に濃くなっていく体毛が気になって、カミソリやシェーバーなどで処理したくなりますが、繰り返し自己処理を続けることで黒ずみになってしまったり、毛先がカットされるためさらに濃くなったように見えてしまいます。
さらに、妊娠中でバリア機能が低下しているため、肌が荒れやすくなっています。
とはいえ、妊娠期間はほぼ1年あるので夏場の肌見せシーズンは避けられないですよね。お腹、胸の処理はなるべく控えて、足や腕、ワキを処理する時はシェービングクリームを使い、清潔な刃で処理し、処理後の保湿も丁寧にしましょう。
妊娠中の自己処理ポイント
チェービングクリームを使用する
カミソリやシェーバーの刃は清潔にする
処理後は保湿をする
【体験談】マタニティフォトの為に剃りたい…助産師の答えは?
小さな子供のいるライター仲間から聞いた「妊娠中に困った毛問題」の体験談をご紹介します。
先ほどご紹介した通り、妊娠中に濃くなった毛は自己処理しないことをおすすめしたいのですが、せっかくのマタニティフォトなのでキレイな姿を残したいですよね。
どんなポーズで撮影するかにもよりますが、妊婦さん全体を引きで撮影する分にはお腹の毛は目立たないそうで、実際マタニティフォトを撮る時に剃らずに行ったら、光で飛んで目立たなかったそうです。
マタニティフォトのスタッフに聞いたところ、「お腹や指の毛が気になるな」という妊婦さんは、顔そり用のシェーバーで軽くなぞるように剃ると良いとのことでした。
ただし、ムダ毛が気になって撮影に支障が出るくらいなら、剃った方が良さそうです。
まとめ◆妊娠中の毛問題は産後に解決
妊娠中の毛問題は産後に解決します。ですので、気になるかとは思いますがあと少しの期間なので我慢することをおすすめします。
毛が濃くなることも妊娠中の貴重な体験。振り返ってみると微笑ましい思い出になります。ぜひ今だけの変化を大切に残りの妊婦生活を楽しんでくださいね。